「PC正常性チェック」アプリで確認しよう
そこでマイクロソフトは、パソコンが11に対応しているかどうかを確認できる「PC正常性チェック」というアプリを公開し、ユーザーが自分で11対応をチェックできるようにしている(図5)。

このアプリを使うと、「今すぐチェック」ボタンを押すだけで、そのパソコンが11の要件を満たすかどうかを判定できる(図6、図7)。要件を満たさない場合は、何が不足しているかも示されるのでわかりやすい(図8)。



このとき、TPMの問題で「要件を満たしていません」と判定されたのなら、まだ可能性はある。というのも、「TPMは搭載されているが、初期設定で無効になっている」というパソコンもあるからだ。
TPMの設定方法
TPMの設定は、UEFIのセットアップ画面で行う。この画面を表示させる方法はパソコンによって異なるが、多くは電源を押した後、「F2」キーや「Delete」キーを押すことで表示させられる。以前はBIOS(バイオス)と呼ばれていた画面だ。その中の「セキュリティ」の項目に「TPM」や「セキュリティチップ」とあれば、それを有効にしてみよう(図9)。メニュー構成は製品ごとに違うので、操作方法は製品のマニュアルを参照すること。メニューが英語の場合もある。

TPMを有効にした後、再度「PC正常性チェック」アプリを試し、「要件を満たしています」と表示されれば、11を導入できる可能性が高い。