ハイエンドから普及機まで 厳選Wi-Fiルーター12機種
Wi-Fiルーターを買い替えでネット高速化(3)
最新のWi-Fiルーターの世界を紹介する連載の最終回は、日経PC21編集部が厳選したWi-Fi 6ルーター12製品を紹介しよう。まずは高速・快適性を追求した高性能機6製品から。いずれも価格は2021年11月上旬時点のものだ。
角度調整可能な巨大アンテナを4本搭載
実売価格:3万8000円前後
最大通信速度:4803Mbps(5GHz帯)/1147Mbps(2.4GHz帯)
●有線LAN:10GBASE-T(WAN)、10GBASE-T×1+1000BASE-T×3(LAN)●サイズ:幅300×奥行き75×高さ195ミリ●重さ:1580グラム●主な機能:IPv6 IPoE、バンドステアリング、160メガヘルツ(MHz)、メッシュ●推奨接続台数:36台
巨大なアンテナを4本搭載。角度を調節することにより、特定の向きの電波を強めることができるという。10GBASE-Tの有線LANポートがWAN側とLAN側の双方にあり、高速回線を生かす。
クアッドコアCPUで並行処理
実売価格:3万円前後
最大通信速度:4804Mbps(5GHz帯)/1147Mbps(2.4GHz帯)
●有線LAN:10GBASE-T(WAN/LAN)、1000BASE-T×4(LAN)●サイズ:幅51.5×奥行き215×高さ200ミリ●重さ:900グラム●主な機能:IPv6 IPoE、バンドステアリング、160MHz●推奨接続台数:36台
クアッドコアCPUを搭載し、並行処理による高速通信を訴求する。有線LANの1ポートが10GBASE-Tに対応しており、設定を変更するとWANだけでなくLANとしても利用できる。
独自のメッシュネットワークに準拠
実売価格:1万2000円前後
最大通信速度:4324Mbps(5GHz帯)/574Mbps(2.4GHz帯)
●有線LAN:1000BASE-T(WAN)、1000BASE-T×4(LAN)●サイズ:幅262.2×奥行き144.3×高さ51ミリ●重さ:非公表●主な機能:IPv6 IPoE、160MHz、メッシュ●推奨接続台数:80台
「OneMesh」と呼ぶ独自のメッシュネットワークに準拠しており、対応機器と組み合わせることで遠方に電波を飛ばしやすい。USB端子を搭載。ストレージを接続すると簡易NASとしても利用できる。
推奨接続台数96台のトライバンドルーター
実売価格:5万4000円前後
最大通信速度:4804Mbps+4804Mbps(5GHz帯)/1147Mbps(2.4GHz帯)
●有線LAN:2.5GBASE-T(WAN/LAN)、1000BASE-T(WAN)、1000BASE-T×4(LAN)●サイズ:幅298×奥行き211×高さ78ミリ●重さ:1433グラム●主な機能:バンドステアリング、トライバンド、160MHz●推奨接続台数:96台
5GHz帯を2つ持つトライバンドルーター。推奨接続台数は96台と多い。WANとLANを切り替えられる2.5GBASE-Tの有線LAN端子を装備。高速回線を生かしやすい。内部に8本のアンテナを内蔵する。
ゲームに最適な通信環境を構築できる
実売価格:5万8000円前後
最大通信速度:4804Mbps+4804Mbps(5GHz帯)/1148Mbps(2.4GHz帯)
●有線LAN:2.5GBASE-T(WAN/LAN)、1000BASE-T(WAN)、1000BASE-T×4(LAN)●サイズ:幅240×奥行き240×高さ60ミリ●重さ:1717グラム●主な機能:バンドステアリング、トライバンド、160MHz、メッシュ●推奨接続台数:36台
2つの5GHz帯を持つトライバンドルーターで、推奨接続台数は36台。うち1つをゲーム専用の帯域として割り当て、ゲームに最適な通信環境を構築できる。表面の照明効果を調整することも可能だ。
トリプルコアCPUで処理待ちの発生軽減
実売価格:1万7000円前後
最大通信速度:4804Mbps(5GHz帯)/574Mbps(2.4GHz帯)
●有線LAN:1000BASE-T(WAN)、1000BASE-T×4(LAN)●サイズ:幅40×奥行き140×高さ207ミリ●重さ:530グラム●主な機能:IPv6 IPoE、バンドステアリング、160MHz●推奨接続台数:40台
1.5GHz動作のトリプルコアCPUを搭載。3コアが複数の処理を同時に実行することで、処理待ちの発生を軽減する。「セキュリティーWi-Fi」という機能を持ち、端末同士の通信を防ぐ。
◇ ◇ ◇
続けてコスパに優れる売れ筋の普及機6製品を紹介する。
内蔵アンテナ4本で広範囲に電波が届く
実売価格:1万2000円前後
最大通信速度:2401Mbps(5GHz帯)/800Mbps(2.4GHz帯)
●有線LAN:1000BASE-T(WAN)、1000BASE-T×4(LAN)●サイズ:幅37.5×奥行き160×高さ160ミリ●重さ:390グラム●主な機能:IPv6 IPoE、バンドステアリング、メッシュ●推奨接続台数:21台
5GHzが4本、2.4GHzが4本のハイパワーアンテナを内蔵しており、広範囲に電波が届くという。ファームウエアのアップデートでイージーメッシュにも対応した。干渉波を回避する独自機能も持つ。
ギガ超えの光回線を生かしやすい
実売価格:1万5000円前後
最大通信速度:2402Mbps(5GHz帯)/1147Mbps(2.4GHz帯)
●有線LAN:2.5GBASE-T(WAN)、1000BASE-T×4(LAN)●サイズ:幅51.5×奥行き215×高さ200ミリ●重さ:800グラム●主な機能:IPv6 IPoE、バンドステアリング、160MHz●推奨接続台数:36台
「ハイパワーシステム」と呼ぶ回路設計やチューニング技術を掲げ、電波が届く範囲の広さを訴求する。WAN側の有線LAN端子が2.5GBASE-Tに対応しており、ギガ超えの光回線を生かしやすい。
最大通信速度2402Mbpsで1万円切り
実売価格:8800円前後
最大通信速度:2402Mbps(5GHz帯)/574Mbps(2.4GHz帯)
●有線LAN:1000BASE-T(WAN)、1000BASE-T×4(LAN)●サイズ:幅260.2×奥行き135×高さ38.6ミリ●重さ:非公表●主な機能:バンドステアリング、160MHz、メッシュ●推奨接続台数:48台
Wi-Fi 6対応で最大通信速度が2402Mbpsながら、1万円を切る価格が魅力。「TP-Link HomeCare」と呼ぶセキュリティー機能を持ち、不適切なコンテンツのブロックやウイルスからの保護ができるという。
360度方向に電波をムラなく放出
実売価格:1万4000円前後
最大通信速度:2402Mbps(5GHz帯)/1147Mbps(2.4GHz帯)
●有線LAN:2.5GBASE-T(WAN)、1000BASE-T×4(LAN)●サイズ:幅52×奥行き196×高さ197ミリ●重さ:600グラム●主な機能:IPv6 IPoE●推奨接続台数:32台
安価な機種ながらWAN側の有線LANポートが2.5GBASE-Tに対応。ギガ超えの光回線の環境下でも使いやすい。「360コネクト」と呼ぶ高性能なアンテナを内蔵し、360度の方向に電波をムラなく放出できる
各種サーバーとしても利用可能
実売価格:2万1000円前後
最大通信速度:2402Mbps(5GHz帯)/574Mbps(2.4GHz帯)
有線LAN:1000BASE-T(WAN)、1000BASE-T×4(LAN)●サイズ:幅265×奥行き177×高さ189ミリ●重さ:675グラム●主な機能:IPv6 IPoE、160MHz、メッシュ●推奨接続台数:64台
ゲーミングLANポートと呼ぶ有線LAN端子を備えており、この端子に接続した機器の通信を優先できる。背面にUSB端子を装備。USBメモリーや外付けHDDを接続すると、各種サーバーとしても利用できる。
ビデオ会議やゲームなどの通信を優先可能
実売価格:1万2000円前後
最大通信速度:2402Mbps(5GHz帯)/800Mbps(2.4GHz帯)
●有線LAN:1000BASE-T(WAN)、1000BASE-T×4(LAN)●サイズ:幅47×奥行き147×高さ190ミリ●重さ:570グラム●主な機能:IPv6 IPoE、バンドステアリング●推奨接続台数:36台
アンテナメーカーのDXアンテナと共同開発した内蔵アンテナを搭載。全方向に対して効率良く通信できるという。「らくらくQoS」という機能を持ち、ビデオ会議やゲームなどの通信を優先できるという。
(ライター 田代祥吾)
[日経PC21 2022年1月号掲載記事を再構成]
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