教養系チャンネルも人気に
15位には江頭2:50が位置付けた。昨年1月にチャンネルを開設すると、2月1日の初投稿からわずか74日でチャンネル登録者数は200万人を突破。編集部が昨年10月に行った調査では登録者数約216万人だったが、今回の調査では約254万人と、およそ1年間で38万人もその数を伸ばしている。今年に入っても100万回再生を超える動画を多く生み出している。『エガちゃんねる』の勢いはまだまだ続きそうだ。
25位に入ったのは中田敦彦の『YouTube大学』。かつてYouTubeでは教養系のコンテンツは再生回数を伸ばせない傾向があったが、利用者層が年長者にも拡大するにつれ、このジャンルの人気も拡大しつつあるという。それを証明するような結果となった。保護者から高い人気を誇るチャンネルだが、時事問題、投資、アニメなど、さまざまなジャンルを取り扱っているため、視聴者の裾野も広がっているのだろう。

平均再生回数を登録者数で割った「平均再生率」も調べてみたが、上位3位までは平均再生回数ランキングと同じ配信者が占める結果となった。
ちなみに最近のYouTubeは翻訳機能が充実している。そのため、日本でも海外のチャンネルが楽しめると同時に、日本のコンテンツも海外で楽しまれるようになった。YouTubeチャンネルの情報を掲載している『yutura(ユーチュラ)』は国内向けのチャンネルを対象としているが、運営する堂馬佑太氏によると「日本向けなのか海外向けなのか迷うチャンネルが増えてきた」という。日本のエンタテインメント界のキーワードとなっている「海外進出」という分野でも、YouTubeの重要性は増してくるかもしれない。
YouTube、Instagram、Twitterに関して、日経エンタテインメント!編集部と日経クロストレンド編集部が200万人以上フォロワーがいるアカウントをピックアップ。そのリストを元に、ユーザーローカルがアカウントのフォロワー数とリアクションを調査。フォロワー数は2021年9月30日時点、反響数は9月1日から30日までの1カ月間を対象とした。そのため9月中に投稿のなかったチャンネルの平均再生回数は調査対象外となっている。アカウントは日本国内を対象としたもの。
(ライター 中山洋平)
[日経エンタテインメント! 2021年12月号の記事を再構成]