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「ながら聴き」の影響も

1投稿あたりの平均再生回数を調べたのが「YouTube平均再生回数ランキング」だ。これは、公開された動画へのファンからの熱狂度を示す。アクティブなコアファンがいるかを見る1つの指標にもなりそうだ。今回は200万人以上の登録者数を持つチャンネルを対象に調査を行った。

登録者数200万人以上を対象とした

再生回数ランキングの1位は『Ayase/YOASOBI』だった。昨年、大ブレイクを果たし、年末には初の『NHK紅白歌合戦』の舞台を踏んだYOASOBI。コンポーザーであるAyaseが手掛けるチャンネルが首位になった。1月13日に公開されたYOASOBI『怪物』のMVを見ると、1億4000万回再生と驚異的な数値を記録している。

ランキングの2位には、ミュージシャンのEveが入った。テレワークの広がりで「ながら聴き」需要が膨らんでいるが、音声だけでも満足できるチャンネルが、このランキングでは人気のようだ。

3位には若年層の間で絶大なる支持を得ている5人組YouTuberグループのコムドットが入った。2018年10月に結成し、「地元ノリを全国へ」をスローガンに掲げて活動中の彼らは、12月2日に初の写真集(講談社)も発売。平均再生回数ランキングでも高い人気を示す形となった。

7位にランクインした『ジャにのちゃんねる』は、嵐の二宮和也、KAT-TUNの中丸雄一、Hey! Say! JUMPの山田涼介、Sexy Zoneの菊池風磨の4人で今年4月に開設したチャンネルだ。自分たちで編集作業を手掛けていて、テレビとは一味違う等身大の彼らの映像を楽しむことができる。「#1」と題された動画投稿から、約1日でチャンネル登録者数100万人を突破したことでも大きな話題となった。特に昨年末をもって活動を休止した嵐の二宮の最新映像を視聴できるという意味でも、ファンはうれしいアクションだったのではないか。

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教養系チャンネルも人気に