「子どもの頃から映画が大好きで、親しみを持って育った」というイ・ジェフン。本企画には、同じく映画への情熱を共有する俳優仲間が集まっている。そんな思いを受け止め、イ・ジェフンらが目指す“映画の多様性”を実現できるパートナーがWATCHAだった。「どのプラットフォームで配信すべきかと具体的に考えたときに、映画の多様性という意味でWATCHAが良いのではないかと。それで1度お会いしてみたところ、この企画を面白いと喜んでくださって。意外にもどんどん話が進みました」(イ・ジェフン、以下同)

作品に関しては「一切制約はなく、誰がどんなテーマで、何を撮っても自由だった」と言う。4つの映画は、24分から40分と尺に幅がある。当初の想定より長くなった作品もあるが、「WATCHAは企画の内容を十分に理解した上でアーティストを尊重し、サポートしてくれた」と言い、同サービスへの信頼は厚い。

「今後は劇場映画や放送なども含めて、企画に合った形で様々な作品を手掛けていきたいです。でも次に動画配信サービスにふさわしい、こういった企画があったら、まずはWATCHAと話をしてみたいと僕自身は思っています」

WATCHAの後には、米国進出を視野に入れたグローバル市場への展開が話題のTVINGも控える。そんな韓国発の動画配信サービスの動向に注視したい。

『ブルーハピネス』
イ・ジェフンが監督・脚本を手掛けた人間ドラマ。就活生の若者が、ままならない現実に葛藤する。『D.P. -脱走兵追跡官-』のチョン・ヘインほか若手俳優が共演
現場で演出をするイ・ジェフン。「完成した作品が予想以上に多くの方の関心を集めており、夢がかなった気持ち。うれしいです」
イ・ジェフン
 1984年生まれ。韓国・ソウル出身の俳優、プロデューサー、映画監督。韓国芸術総合学校演劇院を卒業後、2007年に俳優デビュー。映画『BLEAK NIGHT 番人』で青龍映画賞ほかで新人賞を受賞。映画『高地戦』『建築学概論』やドラマ『シグナル』など実力派俳優として多くの作品に出演。3人で共同経営する制作会社「HARDCUT」で、様々な企画に携わっている。

(ライター 今祥枝)

[日経エンタテインメント! 2022年3月号の記事を再構成]