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Googleの新スマホ「Pixel 6」 AI活用、新機能充実

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NIKKEI STYLE

米Google(グーグル)は2021年10月20日、新しいスマートフォン「Pixel 6」シリーズ2機種を発表した。人工知能(AI)関連の機能・性能を大幅に強化した自社開発チップセット「Tensor(テンソル)」を搭載したPixel 6シリーズの特徴を解説する。

画面サイズやカメラが異なる2機種展開

スマホ向け基本ソフト(OS)「Android」を開発するグーグルが提供するオリジナルのスマホ「Pixel」シリーズは、最新のAndroid OSをいち早く利用できることで知られている。加えて最近は、グーグル得意のAI技術をフル活用することで、独自の新機能を提供するスマホとしても注目されるようになってきた。

そのPixelシリーズの最新モデルが「Pixel 6」シリーズ2機種。グーグルは8月ごろから、Androidの最新版「Android 12」を搭載することなどを予告して、正式発表前から話題になっていたが、ついにその全貌が明らかになった。

Pixel 6シリーズのディスプレーは有機ELで、サイズが6.4インチのスタンダードモデル「Pixel 6」と、6.7インチの大画面モデル「Pixel 6 Pro」の2機種がある。両機種とも前面はフロントカメラ部分をくりぬいたパンチホール構造を採用。背面はカメラ部分が黒のバー状になっているデザインが特徴的だ。

ディスプレーサイズ以外にもいくつか違いがある。その1つはカメラだ。Pixel 6のメインカメラは5000万画素・F値1.85の広角カメラと1200万画素・F値2.2の超広角カメラの2眼構成であるのに対し、Pixel 6 Proはそれに加えて4800万画素・F値3.5の望遠カメラを搭載した3眼構成となっている。この望遠カメラは光学ズーム4倍相当の撮影が可能で、デジタルズームと併用すれば最大20倍まで撮影できる。

フロントカメラにも違いがある。Pixel 6は800万画素・F値2.0で画角84度であるのに対し、Pixel 6 Proは1110万画素・F値2.2で画角が94度とより広い。画素数の高さを生かして4K動画撮影にも対応する。前面・背面共に撮影シーンの幅はPixel 6 Proの方が広い。

サイズの違いはバッテリー容量にも表れる。Pixel 6は4614ミリアンペア時(mAh)であるのに対して、Pixel 6 Proは5003mAhと容量が大きくなっている。

それ以外の機能・性能はかなりの部分で共通だ。IP68の防水・防じん性能や、おサイフケータイの「FeliCa(フェリカ)」搭載などは、前モデルから引き継いだ。

AIの強化でカメラに新機能

正直なところ、ここまで紹介した機能・性能は通常のスマホの範囲内。だが、Pixel 6シリーズはグーグルが独自開発したチップセット「Tensor」を搭載したことで新たな進化を遂げた。

TensorはCPU(中央演算処理装置)やGPU(画像処理半導体)の機能を1つにまとめたチップセット。スマホでは米Apple(アップル)のiPhoneが独自開発の「A」シリーズを搭載しているが、それ以外のスマホの多くは米クアルコムや台湾メディアテックの汎用品を搭載するのが一般的だった。グーグルも従来のPixelシリーズでは米クアルコムの汎用品を採用していたが、Pixel 6シリーズで方針を転換した。

Tensorの何がすごいのかというと、それは「AI」ということになる。Tensorは前機種Pixel 5が搭載する米クアルコム製チップセットよりCPU性能が80%、GPU性能が370%向上した。それ以上にAIに関する処理性能が大幅にアップしており、結果としてPixel 6シリーズはAI技術を用いた機能が大きく進化した。

Tensorを活用した機能強化の象徴はカメラだ。PixelシリーズのカメラはこれまでもAI技術を取り入れることに力を入れていたが、Pixel 6シリーズではそれがさらに加速した。

例えば「消しゴムマジック」と呼ぶ新機能。これは撮影後、「Googleフォト」で写真を数回タップすると、AIが不要な物体を自動検出して消去するというもの。自撮り写真に映り込んだ通行人を消すといったことができる。SNS(交流サイト)に写真をアップする際、役に立ちそうだ。

AIを活用したカメラ新機能の2つ目は「モーションモード」と呼ぶもので、被写体の「動き」を表現しやすくする。滝や電車などの流れるような動きを表現する「長時間露光」や、動いている被写体の背景が流れるような表現ができる「アクション パン」など、通常は高度な技術と機材が必要な撮影がAI技術によりボタン1つで簡単にできるようになる。

肌の色を正確に再現する「リアルトーン」と呼ぶ機能も新たに搭載した。従来のスマホのカメラは、いわゆる「美白モード」に代表されるように肌の色をいかに明るく映すかに重点を置いていた。Pixel 6のリアルトーンはさまざまな民族が持つ肌の色の多様性を重視し、自然な色を再現する。

日本のユーザーに便利な通訳や文字起こし

もう1つ、Tensorによって大幅に進化したのが、音声や言語に関連する機能だ。音声アシスタント「Googleアシスタント」での音声入力が今まで以上に正確かつ素早くできるようになっただけでなく、音声認識を活用した機能がいくつか追加された。

1つは通訳・翻訳関連の機能。「LINE」などの対話アプリに入力したテキストをほかの言語にリアルタイムで翻訳する「リアルタイム翻訳」や、話した言葉を48カ国の言語に翻訳して伝える「通訳モード」などを用意した。

「レコーダー」アプリによる日本語音声の文字起こし機能も新たに加わった。うまく活用すれば会議などの文字起こしにかかる手間が大幅に削減できる。文字起こし機能はPixel 4から実装されていたが、英語だけで日本語には対応していなかった。

これらの音声・言語関連機能はPixel 6シリーズ単体で処理され、インターネットにデータが流れることはない。プライバシーが保たれることから、プライベートな内容でも安心して使える。

Pixel 6シリーズは公式オンラインストアで10月28日から発売中。価格はPixel 6が7万4800円から、Pixel 6 Proが11万6600円から(いずれも128ギガバイトモデル)。最近のハイエンドモデルとしては比較的購入しやすい。

携帯電話事業者ではKDDIがauブランドからPixel 6を、ソフトバンクがシリーズ2機種を販売する。「かえトクプログラム」や「トクするサポート+」といった両社の端末購入プログラムが利用できるので、毎月の料金を抑えてPixel 6シリーズを使いたい人はこちらを選ぶのも手だ。

佐野正弘
福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。

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