店舗デザインの監修に佐藤可士和氏

障子を閉めることで個室になるボックス席

「世界一映える寿司屋」を目指す原宿店の内装を監修したのは、グローバル旗艦店の第1号店である浅草ROX店(東京・台東)、第2号店の道頓堀店を手掛けてきたクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏。浅草ROX店は江戸時代の日本の「祭り」をイメージしたジャパニーズモダンなデザインが評価され、ドイツデザイン評議会が主催する国際建築デザイン賞「ICONIC AWARDS(アイコニック・アワーズ)2021」のインテリア部門で最高位となる「Best of Best」を受賞している。

「日本の伝統文化×トウキョウ・ポップカルチャー」をデザインコンセプトに掲げる原宿店の特徴は、ちょうちんを並べた「カラフル提灯(ちょうちん)ウォール」や巨大な「浮世絵装飾」など、「SNS映え」を意識した仕掛けだ。

ピンクと黄色、2色2層の生地を焼ける自動クレープ焼き機を備えた「スイーツ屋台」を併設したのもSNS映えを意識してのこと。この屋台ではチョコレートナッツなどのクレープを原宿かいわいの相場より安い280円(税込み、以下同)から提供するほか、原宿店限定メニューとして、すしとクレープを融合させた「Sushiクレープ」2種(イベリコ豚カルビ、ツナサラダ、ともに380円)も販売する。

自動クレープ焼き機を備えるスイーツ屋台

スタッフの制服は通常の法被ではなく、浅草ROX店と同様の黒をベースとしたTシャツにした。前面と背中のロゴや文字をピンク色にすることで「原宿らしさ」を演出しているとのことだ。

くら寿司の田中信副社長は「Z世代は新型コロナウイルス禍にあっても外食意欲が高く、コロナ禍の沈静化につれて、リベンジ消費の担い手になる可能性が大きい。その受け皿としてZ世代の聖地である原宿に出店した」と、新店舗の意義を語る。

すし一皿の価格は、他の都市型店の125円よりやや高い132円に設定。客単価は1500円前後を想定しているという。

(ライター 堀井塚高、写真提供 くら寿司)

[日経クロストレンド 2021年12月14日の記事を再構成]

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