「ただ、彼らが今持つべき形の『団結力』という意味では見つめ直さなくちゃいけない時期。ちょっと新たな旗を立てようと思っています。足並みをそろえなくてもいいけれども、全員同じスピードがすごく出る同じ目標を持つことによって、前に向かえるといいなと思っています。
もちろん改めて前提として、素晴らしい状況なのは間違いないですね。成長曲線としても。ただ、BE:FIRSTを“ブーム”で終わらせてはいけない。即時的な人気で終わらせないためには、彼らがストーリーを続けていける人になるしかないので、それを一緒に頑張りたいなと感じています。
まだ、自分が本当に手放しで『最高だ』って言える状況では当然ないです。めちゃくちゃ緊張しています。それでも彼らは人としてもアーティストとしてもどの角度から見ても最高なのは間違いないですし、デビューにはすべてを間に合わせてくれると信じています。
『THE FIRST』から応援してくださっている方には、これからも信頼してもらっていいと自信を持って言えますね。『THE FIRST』は本当に演出が入っていないし、彼らも誰かや何かのためにやっているのではなく、本当に全員が全員、『自分のためがみんなのため』『みんなのためが自分のため』にやっていました。
その『THE FIRST』が紡いだストーリーはこれからも続いていくんです。『THE FIRST』は最初からそのつもりで『THE FIRST(一歩目)』と名付けたし、BE:FIRSTをはじめとした『THE FIRST』出身のアーティストにしても、『THE FIRST』を起点に彼らそれぞれの次の人生のストーリーが始まっています。人生って本来そうあるべきで、きちんとストーリーを続けていくことが1番大事だと思うんです。ファンの方にもそれを望んでいただいていると思うし、それをやり続けるだけかなと思います」
(次回に続く)

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(ライター 横田直子)
[日経エンタテインメント! 2021年12月号の記事を再構成]