AKB48岡田奈々・向井地美音 コロナ禍での発信探る

日経エンタテインメント!

「会いに行けるアイドル」として歴史を築いてきたAKB48はコロナ禍で転機を迎えた。活動の根幹であった東京・秋葉原のAKB48劇場での定期公演、握手会の中止が余儀なくされるなかで、2020年4月から「OUC(おうち)48プロジェクト」を始動。メンバー個々の自宅からのパフォーマンスを合わせたライブ配信「おうち公演」や、握手会に代わるオンラインイベント「オンラインお話し会」などで、ファンとの新たな交流方法を模索してきた。

岡田奈々(右)1997年11月7日生まれ。神奈川県出身。21年7月にエイベックス・アスナロ・カンパニーへ移籍。向井地美音(左)1998年1月29日生まれ。埼玉県出身。2019年4月よりAKB48グループの3代目総監督に就任(写真:友野 雄[YU TOMONO])

今年5月には最後の1期生、峯岸みなみが卒業。7月から約2年ぶりの地上波レギュラー冠番組『乃木坂に、越されました~AKB48、色々あってテレ東からの大逆襲!~』(テレビ東京)が放送され、withコロナ時代の活動に進みつつある。

最新シングル『根も葉もRumor』のセンターに立つ岡田奈々と、総監督の向井地美音にグループの今を聞いた。

向井地 レギュラー番組では、私たちの意見をスタッフさんがいろいろ聞いてくださって。これまでは与えられた試練を乗り越えていくことが多かったけど、声優に憧れている佐藤美波ちゃんの発案でメンバーが自作のマンガにアテレコする企画「妄想!まんが部」ができたり、1人ひとりの声が反映されています。

岡田 MCのひろゆきさんが、私たち自身では気付かない視点で答えてくれるのもうれしいです。今のAKB48の課題を挙げていくコーナーで「自分たちはオリジナルメンバーではないので。先輩方が作ってくださったものをそのままやっているだけ」と本心をぶつけたら、「そもそも、それが壊せないと思っているのを変えるところから」と答えていただき、過去にしばられすぎていたんだなって。

向井地 私は「2ちゃんねる」の功罪について話しました。「いろいろなみなさんの意見で新しい発見ができたり、気付きもあるなかで、叩かれないように個性が発揮できなくなってAKB48がおとなしくなってしまった一面もある」とひろゆきさんにぶつけたり。思っていたことを自分の言葉でみなさんに知っていただけたのは貴重な機会でしたね。

岡田 コロナ禍での発信方法はいろいろメンバー自身でも考えています。大人数のメンバーによる「おうち公演」はどうしてもラグがあったり難しくて。

向井地 もちろんAKB48は大人数での一体感が魅力ではあるけど、今はメンバーみんな個人や少人数での発信にも力を入れてきているよね。私となぁちゃん(岡田)、村山彩希と茂木忍でやっているYouTubeチャンネル「ゆうなぁもぎおんチャンネル」もその1つです。

岡田 自分たちで企画、編集、撮影とすべてこなして、思い付いたものをどんどん動画にしています。AKB48の歴代の楽曲をランダムに流して踊る「ランダムプレイダンス」動画や、1人ひとりを詳しくお伝えする「48の質問」もあります。

向井地 この動画をきっかけに「久しぶりにAKB48へ帰ってきた」と言ってくださる方もいらっしゃるんです。

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