PC版アレクサが進化 スマートディスプレーに早変わり
「スマートスピーカー」や「スマートディスプレー」と呼ばれるAmazon(アマゾン)の「Echo(エコー)」シリーズ。人工知能(AI)アシスタントの「Alexa(アレクサ)」を搭載し、「アレクサ、今日の天気は?」などと天気や予定を尋ねたり、「音楽を流して」と頼んだりできる。筆者は以前から複数を愛用し、もはや生活の一部になっている。
実はこのアレクサ、パソコン版のアプリもある(図1、図2)。以前試したときは機能が少なく、あまり使っていなかったが、久しぶりに起動してみたら、「Show(ショー)モード」やコミュニケーション機能、スマートデバイスの制御機能なども追加されていて驚いた。
パソコンの使用中に声で操作できるのは従来通り便利だが、Showモードを有効にすると、パソコンの未使用時に画面に天気やニュースなどが表示され、声をかけるとアレクサが反応する状態になる。スマートディスプレーの「Echo Show(エコーショー)」のように使えるわけだ(図3、図4)。不要なパソコンに導入し、専用端末のように使ってもよいだろう。
なお、Showモードは、一部のパソコンで利用可能。利用できない場合は「設定」に「Showモード」タブが表示されない。Echo Showと比べると、一部のスキルなど、対応しない機能もある。
コミュニケーション機能では、ほかのアレクサ搭載デバイスと音声やビデオで通話できる(図5)。筆者宅には複数のアレクサ搭載デバイスがあるので、パソコンで作業しながらほかの部屋にいる家族と会話できるのが利点。家中のすべてのデバイスに「ごはんだよ」などと一斉に伝えられるアナウンス(通知)機能も重宝している。もちろん、遠方にいる家族や友人などともコミュニケーションが可能だ。
パソコン版のアレクサもかなり実用性が見えてきた。無料なので、まずは試してみるとよいだろう。
(ライター 青木恵美)
[日経PC21 2021年12月号掲載記事を再構成]
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