スマホ、タブレット、パソコン向けアプリも用意
nasneを使ってテレビの視聴や録画の予約をするには、DTCP-IP(デジタル伝送コンテンツの著作権保護技術)に準拠し、DLNA(家電の相互接続を容易にするための技術ガイドライン)に対応した機器やアプリが必要になる。対応したテレビやレコーダーなどからも制御できる。
パソコン向けに「PC TV Plus」という有料アプリが用意されている。テレビの視聴や録画予約はもちろん、「アドバンスドパック」を導入すると録画した番組のカット編集や光ディスクへの出力が可能で、HDDレコーダーのように扱える(図6~図8)。
図6 nasneを利用してパソコンで番組を視聴・録画するには「PC TV Plus」(ソニー、3300円)という有料アプリが別途必要。さらに、外出先の視聴や一部機能は「アドバンスドパック」という拡張パックが必要になる(2200円/年)(BSデジタル/CSデジタルでは、外出先からの視聴に対応していないチャンネルもある)。番組表はチャンネルごとに細かく表示されるので、目的の番組を探しやすい
図7 PC TV Plusでは放送中の番組も視聴できる。チャンネルの切り替えが素早く、ストレスを感じない。視聴画面からの録画も可能だ。なお、録画中はほかの番組を視聴できない
図8 アドバンスドパックはパソコンへの書き出しに対応しており、nasneで録画した番組を持ち歩くことができる。ダウンロードした番組は、CMカットといった簡単な編集も可能。DVDやBDへの書き出し機能も持つ
スマホやタブレットには「torne mobile」というアプリが用意される。遠隔地から自宅のnasneにアクセスし、テレビ視聴や録画再生ができるのは便利。操作の反応は素早く、ストレスなく視聴できて快適だった(図9~図11)。
図9 スマホやタブレットからは「torne mobile」(SIE)というアプリを使う。録画予約は無料でできる。番組表の表示は素早く、目当ての番組を選びやすい
図10 ジャンルやキーワードなどから番組を検索できる。結果をタップするだけで視聴や録画予約ができ、操作はしやすい。予約数のランキングを表示できるので、今の人気番組がわかる
図11 torne mobileでの視聴や録画再生には「視聴再生機能」(Android:500円、iOS:610円)が、スマホへのダウンロードには「書き出し機能」(Android:840円、iOS:860円)がそれぞれ必要になる。遠隔地から操作しても応答が素早いので、ストレスを感じない(BSデジタル/CSデジタルでは、外出先からの視聴に対応していないチャンネルもある)
2TBのHDDを搭載するBlu-rayレコーダーは、5万円以上もする。各種アプリの価格を考慮しても、nasneには割安感がある。アプリも使いやすく魅力的な製品と感じた。
[日経PC21 2022年3月号掲載記事を再構成]