バッファロー録画機「nasne」 ネット経由でテレビ視聴

日経PC21

外出先や移動中にテレビ番組を見るのにうってつけの製品が、バッファローのネットワークレコーダー「nasne(ナスネ)」だ。

3倍録画で最大約386時間の録画が可能

HDDと3波対応のテレビチューナーを搭載しており、ネットに接続したパソコンやスマホなどでテレビ番組の視聴や録画ができる(図1)。HDDは2テラバイト(TB、テラは1兆)と大容量。標準画質で最大約209時間、3倍録画で最大約386時間の録画が可能だ。外付けHDDも追加できるので、容量不足の心配はまずないだろう。

図1 テレビ番組の視聴や録画機能を備え、2TBのHDDを搭載するネットワークレコーダー。パソコンやスマホ、ゲーム機などから、放送中の番組や録画した番組をネットワーク経由で視聴できる
nasne(バッファロー)
直販価格:2万9800円(2022年1月上旬時点)
●チューナー機能(放送種類):地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル●ストレージ:HDD 2TB●主なインターフェース:LAN端子(1000BASE-T)、アンテナ入力、アンテナ出力、USB 2.0●サイズ:幅44.5×奥行き187×高さ135ミリ●ファイル共有方式:SMB2.0

また、最大4台までのnasne同士で録画予約を振り分ける連携予約録画機能もあるため、複数台の運用もしやすい。ただし、一般的なHDDレコーダーと違い、映像出力端子を持たずテレビには接続できない。ネットワークを介した操作や再生に特化している(図2)。

図2 各種ボタンや端子は背面にまとめている。USB 2.0端子に外付けHDDを接続することも可能。最大6TBまで追加できる

もともと、nasneはソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が、ゲーム機向けに販売していた周辺製品だ。バッファローが販売を引き継ぎ、新機種を販売した。外観はほぼ同じだが、いくつか新しい機能を追加した(図3)。

図3 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)が販売していた「nasne」と外観上はさほど変わらない。しかし、搭載HDDの容量アップ、B-CASカードの小型化、端子の配置変更や排気口の追加など変わった点も多い

例えば、バッファローが同社のストレージ向けに展開している「みまもり合図」機能を搭載したので、HDDの異常に気付きやすい(図4)。

図4 設定画面はシンプルで操作しやすい(左)。HDDのS.M.A.R.T.情報を基に故障を予知する「みまもり合図」という機能を持ち、前面のLEDやパソコンのアプリに情報を伝えるので、障害の発生に気付きやすい(右)

ファイル共有機能も改良されており、ウィンドウズ10や11では設定なしでファイルにアクセスできる。録画ファイルの読み書きやユーザー制御などはできないものの、ちょっとしたファイルの共有に便利だ。さらに、メディアサーバーとしての役割も果たすので、保存した動画や音楽などを各種メディアプレーヤーアプリで再生できる(図5)。

図5 ファイルサーバー機能を搭載しており、複数のパソコンからファイルを共有できる。ただし、ユーザー制御ができず、ネットワーク内の全員に公開する簡易的な使い方に限られる
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スマホ、タブレット、パソコン向けアプリも用意