日経PC21

近年は、Netflix(ネットフリックス)、Hulu(フールー)などの動画配信サービスが人気だが、多くのサービスが高精細の4Kでも配信している。YouTube(ユーチューブ)も一部の動画は4Kでの視聴が可能だ。4K動画の視聴には20メガ~25メガビット/秒(Mbps、メガは100万)の通信速度が必要で、その水準を確保できないと自動的に画質が低下する。コロナ下で日常化したウェブ会議も10~30Mbpsの通信速度が必要だ。

さらに、最近は多くの家庭に複数台のパソコンや家族全員のスマホ、ゲーム機など、ネットに接続する機器がたくさんある。同時に通信するときは、各機器の必要量を合わせた通信速度を確保しなくてはならない(図3)。だからこそ、回線やWi-Fiルーター、Wi-Fi子機などを見直し、強化していく必要があるわけだ。

図3 どんな用途でどれくらいの通信速度が必要かを示した。近年、家庭でもネットに接続する機器が増えているが、同時に利用する場合はすべてを足し合わせた通信速度が必要だ

パソコンの通信状況をチェック

自宅のWi-Fiが全体でどのくらいの通信をしているかを把握するのは難しい。しかし、個別のパソコンについては、Windowsが備える「タスクマネージャー」を用いて、送信と受信のそれぞれでWi-Fiの通信速度を確認できる(図4)。

図4 パソコンにおけるWi-Fiの通信速度は、タスクマネージャーの「パフォーマンス」タブで「Wi-Fi」を選択すると確認できる(1)~(3)。アプリ別の通信速度が知りたいときは、「リソースモニターを開く」をクリック(4)

アプリごとの通信速度を知りたいときは、タスクマネージャーから「リソースモニター」を開けばよい。アプリごとに、送信、受信、合計の通信速度を確認できる(図5)。例えば、ウェブ会議が不安定なときは、ほかに通信しているアプリがないかを調べ、不要不急のものを停止させればよい。

図5 リソースモニターが開くので、「ネットワーク」タブを開く(1)。すると、アプリごとの送信、受信速度を確認できる(2)

これらのツールは直近60秒までの様子しかグラフに表示できないが、もっと長いスパンで調べたいときは、「GlassWire(グラスワイヤー)」というフリーソフトを使おう。このソフトはパソコンに常駐して通信を監視し、「月」「週」「24時間」などのスパンで通信状況をグラフ化できる(図6)。

図6 このアプリはパソコンに常駐して通信をモニターする。そして、直近1カ月までの通信状況をグラフで確認できる(1)(2)

(ライター 岡野幸治)

[日経PC21 2022年1月号掲載記事を再構成]