地球環境に配慮して作られたコラボレーションモデル

「フューチャークラフトフットプリント」は、ライバル関係のスポーツブランドであるアディダスとオールバーズがコラボレーションした注目モデル。独自技術や素材のイノベーションを共有することで、生産過程で発生するカーボンフットプリント(温暖化ガス)を2.94kg CO2e(二酸化炭素換算排出量)に低減した1足となっている。
アディダス独自のミッドソール「Lightstrike(ライトストライク)」をベースに、同じ性能基準でテストされたミッドソールを搭載。オールバーズのサトウキビをベースにした「SweetFoam(スウィートフォーム)」で再構築することで、低炭素の天然素材の実装を実現したという。
また、新たに開発されたアッパー素材も特徴。リサイクルポリエステル77%と、木材パルプから作られた天然素材テンセル23%で製造されている。滑らかで非常に軽量なアッパーは、パフォーマンスを維持しながら、カーボンフットプリントを大幅に削減。カーボンニュートラルな未来に向けて走り出すランニングシューズに仕上がっている。
アディダス ジャパンのブランドコミュニケーションズ マネジャー木村直也氏は、「昨今はサステナブルな素材を使用したシューズも人気が高く、地球環境への意識が高いランナーを中心に支持を得ている」と話す。



(ライター 津田昌宏、写真 野町修平=APT、スタイリング 宇田川雄一)