この春のパソコン商戦は、Windows 11時代の本格的な到来を告げるものになりそうだ。ほとんどのパソコンが11を搭載し、CPUやストレージ容量など基本性能を高めている。今こそパソコン買い替えの好機。製品選びのツボを解説する6回連載の3回目は、売れ筋の15.6型ノート6製品を紹介する。
「ニュースタンダードノート」が登場
自宅用のノートパソコンを購入する場合、まず検討するのが「15.6型ノート」だろう。光学ドライブを搭載するなど、必要とされる装備をひと通りそろえているため、「全部入りノート」とも呼ばれる。だが最近は、光学ドライブを搭載しない新機軸の「ニュースタンダードノート」が登場したことにより、選択肢がさらに増えた。まずは光学ドライブが必要か否かで、自分にとってどちらのタイプが適しているのかを見極める必要がある。
ここでは、15.6型ノートとして、全6製品をピックアップした。この中で、光学ドライブを搭載するのは、NECの「LAVIE N15」とDynabookの「X6/U」の2製品だけだ。
第4世代のRyzenを採用したNECの定番ノート

実売価格:14万9000円前後
●ディスプレー:15.6型●CPU:Ryzen 7 5700U●メモリー容量:8GB●ストレージ:512GB SSD(PCIe)●OS:Windows 11 Home●主なインターフェース:USB 3.2(Gen 2)Type-C、USB 3.2(Gen 1)×2、HDMI●無線LAN:Wi-Fi 6●生体認証:なし●画面解像度:1920×1080ドット●バッテリー駆動時間:7.5時間●サイズ:幅362.4×奥行き253.8×高さ22.7ミリ●重さ:2.2キロ●オフィス:Office Home & Business 2021
NECの定番ノートを継承する「LAVIE N15」シリーズ。基本性能の違いで全5モデルに分かれる。この「N1565/CA」は、その中でも中間のグレードに当たるモデル。CPUにはAMDの第4世代Ryzen 7を採用し、ストレージの容量も512GBと余裕がある。2021年秋冬モデルを継続販売するので、実売価格が下がっている。
子供や初心者向けの全部入りdynabook

実売価格:15万2000円前後
●ディスプレー:15.6型●CPU:Core i5-1155G7●メモリー容量:8GB●ストレージ:256GB SSD(PCIe)●OS:Windows 11 Home●主なインターフェース:USB4、USB 3.2(Gen 1)×3、HDMI、SDカードスロット●無線LAN:Wi-Fi 6●生体認証:なし●画面解像度:1920×1080ドット●バッテリー駆動時間:7.5時間●サイズ:幅379×奥行き258×高さ23.7ミリ●重さ:2.4キロ●オフィス:Office Home & Business 2021
子供やパソコン初心者を主な対象にした「dynabook X」シリーズ。DVDスーパーマルチ搭載の全部入りノートだ。「X6」はCPUにCore i5-1155G7を採用した最上位機。4つのスピーカーを内蔵し、ウェブ会議の音声も聞き取りやすい。
