ディスプレー、光学ドライブなどもチェック
ディスプレーのトレンドは、狭額縁デザイン。図8のように本体サイズを変えずに、画面サイズを大きくしている製品も増えている。
図8 昨今のノートパソコンでは、ディスプレーの額縁が細くなる傾向にある。上はNECの新旧モバイルノート。本体サイズはほぼ同じで画面だけ13.3型から14型に広がった。縦横比についても16対9より縦方向に約11%広い16対10を採用するモデルが増えている
スマホやタブレットのような操作感、手書き入力を望むなら2in1仕様も選択肢(図9)。これには、大きく2種類の使い方がある。タブレット単体でも使うならデタッチャブル型、ノートパソコンとしての利用が多いならコンバーチブル型がお薦めだ(図10)。
図9 タッチ対応のディスプレーなら、スマホやタブレット感覚での操作が可能。またペン対応の2in1なら、PDFなどに手書き入力がしやすい
図10 2in1には、ディスプレーとキーボードが分離する「デタッチャブル型」と、ディスプレー部が一回転する「コンバーチブル型」の2種類がある
光学ドライブ搭載が絶対条件なら、搭載するドライブの種類を確認しよう。ノートパソコンで多いのはDVDスーパーマルチとBlu-rayドライブの2種類。どちらにするかはBDメディアを使うか否かで判断する(図11)。
図11 光学ドライブを搭載するノートパソコンは2タイプ。DVDスーパーマルチかBlu-ray(BD)ドライブだ。BDメディアを利用するかどうかで決める
続いてはインターフェース周り。端子類の数と種類に注目する。USBに関してはUSB4が最新規格だが、搭載機はまだ少ない。Type-AのUSBをよく使うなら端子数が多い機種を選ぶほうがよい(図12)。
図12 周辺機器との接続に必要なUSB端子は、従来のType-Aとスマホを中心に主流になりつつあるType-C の2種類。複雑なのは規格で、上に示したのは一例。Type-AだけでUSB 2.0、USB 3.2(Gen 1)、USB 3.2(Gen 2)、Type-Cは最新のUSB4から2.0までが混在している。Thunderbolt 4の仕様に準拠するものもある
Wi-Fiでは、「Wi-Fi 6対応」が標準になりつつある(図13)。このほかパソコンに高速サインインできるようになる生体認証や、ウェブカメラの画質にもこだわりたい(図14)。
図13 大半が、無線LANの最新規格「Wi-Fi 6」を採用。Wi-Fi 5は低価格ノートなどのごく一部に残る程度だ。またモバイルデータ通信対応のノートパソコンでは、SIMカードの役割を端末内で担える「eSIM」対応が広がっている(下)。契約すればWi-Fiなしで直接ネットに接続できる
図14 OS起動時のサインインに便利な生体認証機能が「Windows Hello(ウィンドウズハロー)」。顔認証と指紋認証の2通りがある。またノートパソコンでは、ウェブ会議での高画質化への要望を受け、内蔵するウェブカメラの画素数を100万画素程度から200万画素程度に高めたモデルが増えている
[日経PC21 2022年4月号掲載記事を再構成]