最新機はWindows 11が標準
次はパソコン選びの注目点。最新のパソコンは、一部の例外を除きウィンドウズ11を搭載する。NECを例にすると、2021年秋冬モデルとしてウィンドウズ11に対応したノートパソコン3シリーズを継続販売。ウィンドウズ10のままだったモデルもほぼOSを11に一新した(図3)。
図3 新モデルは、ほぼWindows 11を搭載する。NECの場合、2021年秋冬モデルでは継続販売した軽量モバイルをこの春に一新。21年秋冬に投入済みの15.6型、14型、11.6型ノートと合わせ、全モデルがWindows 11搭載になった ※直販のみでWindows 11モデルを提供
パソコンメーカーの中には、富士通のように新規春モデルの発売を見送ったところもある。同社が21年10月に発表した製品では、発売が22年1月になったモデルもある。この春は、それらを継続販売していく予定だ。
続いてはCPU。前パートでインテルから第12世代Core iシリーズが登場したことに触れたが、搭載する製品はデスクトップパソコンなどに限られる。15.6型ノートやモバイルノートなどは、11世代Core iシリーズか、AMDの第4世代Ryzenが中心だ(図4)。図5のようなロゴがパームレストなどに貼ってあれば、CPUは最新と考えてよい。
図4 2022年春モデルでは、デスクトップパソコンや一部の高性能ノートパソコンを除き、インテルの第11世代Core i シリーズやAMDの第4世代RyzenシリーズのCPUを搭載した機種が主流だ
図5 搭載するCPUはパームレスト部などのロゴで確認できる。第11世代Core iの場合、15.6型ノートなどに多い左のロゴ、モバイルノートに多い「EVO」というロゴの2種類ある。Ryzenのロゴにある数字が「5000」なら第4世代となる(右)
メモリーとストレージも重要。メモリーは、規格よりも容量に注目したい。ウェブ会議をしながらほかのアプリを使う場合、8ギガバイト(GB、ギガは10億)だと空き容量がギリギリ。できれば16GB以上が望ましい(図6)。SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)の容量は、最低でも256GB以上欲しいところだ(図7)。
図6 第12世代のCore iの登場によりDDR5という最新規格も出てきたが、それよりも搭載容量に注目した。ブラウザーやウェブ会議など複数のアプリを同時に使った場合、8GBだと空き容量は不足気味になる(上)。そのため16GB搭載するモデルが増えている(下)
図7 ストレージは、「M.2」タイプで接続方式が「PCI Express(PCIe)」のSSDが大半。PCIeには「5.0」という最新世代も登場したが、ノートパソコンでは「3.0」が多い。容量も選択基準の1つで、ノートパソコンは128GBでは厳しい。最低でも256GB以上が望ましい