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パソコン買い替え インテル最新CPU、性能が大幅向上

2022年春のパソコン新潮流(1)

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NIKKEI STYLE

この春のパソコン商戦は、Windows 11時代の本格的な到来を告げるものになりそうだ。ほとんどのパソコンが11を搭載し、CPU(中央演算処理装置)やストレージ容量など基本性能を高めている。今こそパソコン買い替えの好機。その製品選びのツボを6回連載で解説する。まずは技術動向を見てみよう。

インテルの「第12世代CPU」が狙い目

春商戦の目玉の1つは、Windows 11世代の本命CPUと目されているインテルの「第12世代Core(開発コード名:Alder Lake)」が登場したことだ。前世代のCPUから大幅な性能向上を実現しつつ、「DDR5メモリー」など最新テクノロジーをサポートする(図1)。デスクトップパソコンではすでに搭載製品が発売されており、ノートパソコンも4月以降に搭載製品が登場する予定だ。

第12世代Coreが前世代までのCPUと大きく異なるのは、性能を重視した「Pコア(Performance Core)」と、電力効率を重視した「Eコア(Efficient Core)」の2種類のコアを搭載している点だ(図2)。

OS(基本ソフト)が2種類のコアに効率的に作業を振り分けられるよう支援する「Thread Director(スレッド・ディレクター)」という機能も搭載しており、Windows 11との組み合わせで最高の性能と電力効率を発揮する。

Pコアの実体はCore系統の最新モデル「Golden Cove」で、Eコアの実体はAtom系統の最新モデル「Gracemont」だ(図3)。インテルによれば、Pコアは従来モデルより性能が大幅に向上しており、EコアもAtom系統とはいえ、第10世代Core並みの性能を持つという。

前の第11世代から大幅に性能アップ

ここで、CPUの基礎知識をおさらいしておこう。図4はインテルCPUの世代の見分け方と現行ラインアップだ。現在、市場では、前述の第12世代のほか第11世代と第10世代のCoreシリーズを搭載したパソコンが販売されている。

CPUは、世代が新しいほど、内部構造などが改良されており性能が高い。例えば、第11世代のCore i3の性能が第10世代のCore i7の性能を上回るなど、世代が変わると下のシリーズのほうが性能が高くなる場合もある。性能を重視するなら、多少高価であっても最新世代のCPUを搭載した製品を選択したい。

デスクトップパソコンは、すでに第12世代Coreを搭載した製品が発売済み。ノートパソコンは、搭載製品が4月くらいから登場し始め、ラインアップが充実するのは夏以降になるとみられる。性能重視でノートパソコンを選ぶなら、第12世代搭載製品が出そろうまで待つほうが選択肢が増える。

性能よりもコストパフォーマンス重視というのであれば、価格がこなれている第11世代Core搭載ノートパソコンも十分選択肢になり得る。第11世代Coreは第10世代Coreと比較すると格段に高性能で、機能は第12世代Coreと遜色ないからだ。

CPUの選択肢としてはAMDのRyzenもある。図5はRyzenの世代の見分け方と現行ラインアップだ。Ryzenは、デスクトップパソコン向け、ノートパソコン向けともに、4000シリーズ、5000シリーズなど、千の値の数字が大きいほうが世代が新しい。デスクトップパソコン向けでは、当面は5000シリーズが第12世代Core対抗となる。ノートパソコン向けでは6000シリーズが近々登場予定だ。

最近、費用対効果の高さから国内外のパソコンで採用例が増えているRyzenだが、インテルの第12世代Coreとの性能差も気になるところ。日経PC21編集部ではデスクトップパソコン向けCPUを用いて各種検証を行った。

第12世代は性能が格段に向上

検証に用いたのは、第12世代の最上位「Core i9-12900K(16コア/24スレッド)」と第11世代の最上位「Core i9-11900K(8コア/16スレッド)」、AMD CPUの最上位「Ryzen 9 5950X(16コア/32スレッド)」と「Ryzen 9 5900X(12コア/24スレッド)」だ。

まずはCPU単体の演算性能から見ていこう(図6)。シングルコアの性能で比べると、Core i9-12900KのスコアはCore i9-11900Kより266も高い。CPUの演算性能を測るベンチマークソフト「CINEBENCH R23」のシングルコアのスコアでこの差はかなり大きい。第12世代Coreはコア自体の演算性能が前世代から大幅に向上していると見てよい。マルチコア性能は、コア数やスレッド数が増えていることもあり、格段の差だ。AMDのCPUと比較してもその優位性は明らか。最上位のRyzen 9 5950Xに対しても、シングルコア性能、マルチコア性能ともに大きな差をつけた。

図7は、実アプリを動作させシステム全体の性能を計測する「PCMark 10」の結果だ。すべての項目でCore i9-12900KがCore i9-11900Kを大きく上回っている。実アプリの処理性能に関しても優秀だ。AMD CPUに対してもすべての項目で上回った。

図8は実際のゲームベースのベンチマークテスト結果だ。第12世代Coreが他を圧倒しており、ゲーミング用途でも威力を発揮することがわかる。

以上の結果から、第12世代Coreは前世代と比べ性能が格段に高く、AMD CPUを大きく上回る性能を有することがわかる。ノートパソコン向けもアーキテクチャーは変わらないので、性能に関して期待が持てそうだ。

デスクトップ向けの下位がEコア非搭載の理由とは

デスクトップパソコン向け第12世代Coreのラインアップ(超省電力版を除く)は、図9の通りだ。

最大16コア24スレッドの「Core i9」を筆頭に、性能順に列挙すると「Core i7」「Core i5」「Core i3」「Pentium Gold」「Celeron」の6モデルをラインアップ。それぞれのモデルで、コア数や動作周波数の違う製品のほか、動作周波数を定格以上に上げることができるオーバークロック対応製品や、グラフィックス機能非搭載製品などを用意している。

注意したいのは、オーバークロック対応版を除くCore i5以下のモデルはPコアのみの搭載となる点。ノートパソコン向けほど省電力性が重要ではないデスクトップパソコン向けでPコアとEコアを搭載したのは、コア数を増やして性能を向上させながらも発熱を抑えることが主目的であったと考えられるが、6コア以下のCPUではその必要がないと判断されたのだと推測される。

なお、例えば16コア(Pコア:8、Eコア:8)のCore i9-12900Kのスレッド数が24となっているのは、Pコアは1コアで2スレッドの同時処理を可能とするハイパースレッディング対応だが、Eコアは非対応なためだ。

ノートPC向けも充実

ノートパソコン向けの第12世代Coreは、ハイエンドノート向けの「H」、高性能ノート向けの「P」、モバイルノート向けの「U」の3シリーズで展開される(図10図11)。

HシリーズにはCore i9などの3モデルが、PシリーズにはCore i7などの3モデルが、UシリーズにはPentiumなどのローエンドモデルを含む5モデルがラインアップされている。ノートパソコン向けはデスクトップパソコン向けと異なり、全製品がPコアとEコアを搭載する。

2月上旬時点、ノートパソコン向けで詳細が明らかにされているのはHシリーズのみ(図12)。機能的に前世代と大きく違うのはDDR5メモリーをサポートする点。デスクトップパソコン向けと異なりPCIe 5.0はサポートしない。

インテルの発表資料によれば、Hシリーズの最上位であるCore i9-12900HKのピーク時の性能は、前世代の最上位やAMDのRyzen 9 5900HX、アップルのM1 Maxを大きく上回り、ゲーミング性能については前世代から最大28%向上しているという(図13図14)。

第12世代Core搭載ノートパソコンについては、すでに多くのメーカーが、詳細は未定としつつも発売することを正式に表明している。高性能なゲーミングモデルから薄型、軽量のモバイルノートまでさまざまな製品が登場する予定だ。

(ライター 滝伸次)

[日経PC21 2022年4月号掲載記事を再構成]

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