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シャープのミニLEDテレビ 有機EL・液晶と徹底比較

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日経トレンディ

一見魅力的な製品だが、果たして買って大丈夫といえるのか。製品チェックに秀でた識者が良しあしを一刀両断する。今回は、シャープの新方式「ミニLED」搭載の液晶テレビを評価する。

薄型テレビ選びと言えばまず液晶と有機ELの2択。その常識が、「ミニLED」で変わろうとしている。2021年7月にLGエレクトロニクスが日本国内に初めてミニLED搭載の液晶テレビ(以下ミニLEDテレビ)「LG QNED MiniLED」シリーズを投入したのに続いて、最大手のシャープが21年12月から「AQUOS(アクオス)XLED」シリーズとして、8Kモデル(DX1シリーズ)と4Kモデル(DP1シリーズ)の計5機種を順次発売する。今回は、4Kパネル(3840×2160ドット)の65型モデルである「4T-C65DP1」(実勢価格44万円・税込み、以下同)の実機で、その実力をチェックした。

AQUOS XLED 4T-C65DP1(シャープ)

実勢価格44万円
●本体サイズ・重さ/幅1442×奥行き290×高さ896ミリメートル・39キログラム(スタンドを含む)
●画面サイズ/65型(横1428×縦804ミリメートル)
●チューナー/地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×3、BS 4K・110度CS 4K×2
●スピーカー/ツィーター×2、ミッドレンジ×4、サブウーハー×1、ハイトツィーター×2、ハイトミッドレンジ×2
●音声実用最大出力/計80W
●接続端子/HDMI×4(内2つが4K120p対応)、AV入力×1、ヘッドホン×1、USB×2、LAN×1
●消費電力/約357W

その前に、ミニLEDテレビについて簡単に説明する。通常の液晶は、液晶パネルの背面(または上下左右のエッジ)にLEDバックライトを搭載し、明るさを調節している。通常は暗い場面でもバックライトが点灯しているため、明かりが漏れる「黒浮き」現象が起きやすかった。ミニLEDテレビでは、数千個の小さなLEDを高密度で敷き詰めて、表示する映像に合わせて部分ごとに適切な明るさにする。これにより、有機ELに迫る高コントラストを比較的低価格で実現する。

シャープ国内TV事業部8K推進部の上杉俊介部長は、「ベースは液晶だが、有機ELのような自発光方式に近い見え方の映像。社内では『第3の方式』と考えている」と表現する。AQUOS XLEDでは、8K液晶で培ったLEDバックライトの最適制御技術を応用した回路「フレアブライトネス」や、バックライトの光波長変換で高純度の3原色を表す「量子ドットリッチカラー」などの独自技術で、さらに画質を高めたという。

「ミニLEDテレビでは、光が広がって輪郭がにじむ『ハロー現象』などの弊害が出る恐れがあるが、AQUOS XLEDではほぼ無い。バックライト制御など、シャープの技術的なノウハウの蓄積で差別化している」(上杉氏)

明るく鮮やかで色純度も高い 外光が入っても高画質

自宅の居間に4T-C65DP1を設置して、一般的な家庭向け設定である「標準」モードで地上デジタル放送を視聴した。同じ65型の有機ELテレビを隣に並べて比べてみたところ、4T-C65DP1は画面全体が青寄りの色温度高めのトーンになっており、白色の純度が高い。また明るさは圧倒的で、有機EL側の映像モードを「明るさ重視」に切り替えても追いつけないほどだった。窓から外光が入る環境でも、画面をクッキリと見られる。

夜間に部屋の照明をやや暗くした状態で見ていると、黒色も再現できているように見える。バックライトによる黒浮きが目立たないので、映画鑑賞にもある程度は対応できそうだ。ただ、完全な暗室で視聴すると、漆黒の再現性や暗部からの階調の粘りは、有機ELの表現力が大幅に上回っていた。

もう一つ、有機ELに劣っていたのは視野角だ。有機ELのように真横近くまでカバーする視野角はなく、ある程度斜め方向から見ると、色変化が生じていることがハッキリと分かる。

「シャープの従来液晶と比べると、横からの見え方は改善している。また有機ELは画面の表面が反射しやすいので、横方向からどちらが見やすいかは一概には言えない」(シャープTV技術開発センター8Kシステム開発部主任技師の下田裕紀氏)

4T-C65DP1にはスタンドが左右15度ずつの範囲で回転するスイーベル(首振り)機構がある。横方向から見たいときは少し角度を変えるなどの工夫をすれば視野角の欠点を補うことができるだろう。

リモコンのデザイン変更などでアンドロイドTVは使いやすい

画質以外に優れていたのがスピーカーの音質だ。安価なテレビでは、画面の下端にだけスピーカーを搭載するケースが多いが、その場合は大型画面では映像と音声のずれを感じやすい。4T-C65DP1は画面の上下に合計11個ものスピーカーを搭載しており、65型の画面サイズでありながら、映像と音の一体感に優れる。

機能面では、ネット動画対応が進んでいる点も評価したい。グーグルの「アンドロイドTV」搭載で、ユーチューブ、ネットフリックス、アマゾン・プライム・ビデオなどの主要動画配信サービスは導入済み。リモコンに動画配信サービス用ボタンを7個も設けているのも異例だ。

「番組を見るときは、多くのアプリからマウスや指で選ぶような使い方をしないので、動画配信もダイレクトに起動できるようにした。おかげで、私の4歳の娘もリモコンからならユーチューブを起動できている」(上杉氏)

テレビ内蔵アプリは、操作のレスポンスが良く、動画の選択もスムーズにできた。もう1つ、使って実感したのは、「グーグルアシスタント」による音声操作の便利さだ。4T-C65DP1は、リモコンのボタンを押さなくても「OKグーグル、ユーチューブを開いて」などと声をかけるだけで操作できる上位機種用の仕様になっている。電源がオフの状態から、音声だけでテレビをつけることも可能だ。

この他、シャープの独自機能で、同社の家電製品を管理できる「COCORO HOME」アプリもプリインストールされている。エアコンや空気清浄機の動作モードや、調理家電の完成予定時刻が見られるのは便利そうだ。

なお、地上デジタルや4K BSなどのテレビ放送を視聴する際の番組表などの操作画面は、アンドロイドTVとは別で立ち上がる。こちらも操作レスポンスは良く、快適に利用できた。

有機ELの上位機よりは高価 割安感が強いのは8K大画面

AQUOS XLEDは、従来の液晶テレビよりは圧倒的に高画質で、明るさも有機ELをはるかに上回っていた。ただ、比べてみると視野角など有機ELテレビのアドバンテージもいくつかあった。シャープにも有機ELテレビの「AQUOS OLED」シリーズがあるが、どちらが上なのか。

「シャープの社内でも担当者によって好みに違いがある。映画が本当に大好きで、専用の部屋を作っているような社員は有機ELを選んでいる。しかし、スタンダードにテレビを見るライトユーザーは、AQUOS XLEDを選んでもらえれば間違いない」(上杉氏)

AQUOS XLEDは記事執筆の21年12月時点で発売直後だったため、65型では実勢価格44万円と、同社の有機EL上位機で21年5月発売の「4T-C65DS1」(同35万6370円)よりも高価だ。従来型液晶の「4T-C65DN1」(同17万8880円)はさらに安い。個人的には、最新の有機ELよりも安く買えるようになったら、AQUOS XLEDを選びたいと考える。

なお、大画面になるほど、有機ELよりもミニLEDテレビが安くなる。例えば8K(7680×4320ドット)で75型の「8T-C75DX1」は実勢価格82万5000円だが、このクラスの8K有機ELは200万円以上する。高画質の超大画面を狙っていた人には間違いなく買い得といえそうだ。

(オーディオ・ビジュアルライター 折原一也、写真 髙山透)

[日経トレンディ 2022年2月号の記事を再構成]

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