バッテリーゼロから80%まで45分

充電が早くなったのもうれしい。Apple Watchはワイヤレスの充電アダプターに取りつけて充電する。磁石の力でアダプターにくっついているだけなので、簡単に外れてしまう。寝ている間に充電しておいたはずが、朝使おうと思ったら充電されていなかった――なんてことも少なくない。

アップルによると、Apple Watch Series 7は前モデルに比べると33%充電が早くなり、45分でバッテリーをゼロから80%まで充電できるという。これなら朝バッテリー切れに気付いても何とかなりそうだ。さらに8分間の充電で8時間の睡眠が記録できるので、寝る前にちょっと充電して使うこともできるだろう。

バッテリー関連の改良に伴って、充電アダプターのケーブルがUSB-C端子のものに変わった。急速充電は新しいUSB-Cケーブルの充電アダプターを使ったときだけできる。従来のUSB-Aケーブルの充電アダプターでも以前の速度での充電は可能だ。また、新しいUSB-Cケーブルの充電アダプターを用意しても、Apple Watch Series 6以前のモデルは急速充電はできない。

充電が高速になった。充電アダプターはUSB-Cケーブルでの接続になる

搭載するチップは「S6 SiP」から「S7 SiP」に変わったが、性能はあまり変わらないようだ(性能差が公開されていないので不明)。

血中酸素や心拍数の計測には引き続き対応している。

背面には血中酸素や心拍数計測用のセンサーを搭載する

スマートウオッチとしての完成度が向上

スマートウオッチは時間以外にも表示する情報が多く、画面は広いほど使いやすい。画面占有率が高くなり、表示上のムダが少なくなったApple Watch Series 7は、スマートウオッチとしての完成度が大幅に向上したと言える。

純粋な時計としても魅力的だ。今回は本体の素材がアルミニウムのモデルをレビューしたが、細部まで作りは完璧で、装着しているだけでうれしくなる(ほかにステンレス素材とチタン素材のモデルがある)。アルミニウム素材のモデルは全5色が用意されている。

アルミニウム素材の本体は、前モデル同様に高い完成度を誇る

公式オンラインストアでの販売価格はケースサイズが41ミリだと4万8800円から、45ミリだと5万2800円から。時計として考えても決して高すぎることはない。

Apple Watch Series 7が人気になることは間違いないだろう。残念なのは、相変わらずiPhoneとの組み合わせでしか使えないこと。Androidユーザーでも使いたい人は多いはずだ。

戸田覚
1963年生まれのビジネス書作家。著書は150点以上に上る。パソコンなどのデジタル製品にも造詣が深く、多数の連載記事も持つ。ユーザー視点の辛口評価が好評。