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日経クロステック
キャリアアップや人間関係構築、給与などの待遇面、転職や起業――。技術者の多くは、自分の働き方について様々な悩みや不安を抱えています。人事コンサルタントとして様々な企業の職場活性化を支援する天笠淳さんが、こうした不安を解消し、働く楽しみを見いだすための具体的な方法を紹介します。

「転職先で、同僚となった人たちとうまくやっていけるのか」。転職活動を始めている、または始めようとしている人からよく聞く不安です。エンジニアとして働く人からもよく相談されます。

エン・ジャパンが2022年2月4日に発表した 「職場の人間関係」に関する調査結果によると、回答者の87%が「転職先での人間関係に不安を感じる」と答えました。これは当然の結果だと思います。前職の取引先だったなどというケースは別ですが、取引経験がなく転職先に知人もいない場合は不安でしょう。

逆にこの質問に「不安を感じない」と回答した人は、転職先を既によく知っているか、自分に自信があり、他人に左右されずに仕事ができる人でしょう。転職に限らず、不安を抱かずに働けるタイプかもしれません。

入社前に職場の人間関係を確認できればよいのですが、なかなかそうもいきません。こう考えると、転職には「未知の人と人間関係をつくることに抵抗がない」「漠然とした不安で自分の意思を曲げない」などのスキルも必要になるのでしょう。

新型コロナウイルス禍におけるテレワーク環境下では、オンラインで上手にコミュニケーションをとるスキルの有無も、転職後の人間関係構築に大きく影響しそうです。テレワークスキルは転職前から磨いておくに越したことはありません。

入社後は、上司を「逆面接」してみよう

入社後の人間関係構築をスムーズにするには、「逆面接」がお勧めです。上司や先輩、同僚などに対してインタビューを実施するのです。

転職者は、中途採用面接などを通じて入社前にたくさんインタビューを受けています。つまり迎え入れる側は、転職者についておおよその情報を持っています。しかし転職者にしてみれば、自分から面接官に質問できる機会は限られています。相手に関する情報が少ないのですから、不安を抱いて当然です。

そして入社してみたら、職場の人たちから「即戦力として頑張ってください」「期待しています」などと声をかけられていきなりプレッシャーを感じます。迎え入れる側も「中途採用だからすぐに仕事ができるだろう、手取り足取り教えるのはかえって失礼だろう」などと考えて、放置してしまうケースがあります。その結果、分からないことも「分からない」といえず、誰に尋ねてよいかも分からないという状況に陥る転職者がいます。

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