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有森裕子 メダリスト3人で駅伝に参加、その結果は…

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NIKKEI STYLE

日経Gooday(グッデイ)

2021年も残りわずかになりました。コロナ禍での東京五輪、パラリンピック開催など、さまざまな出来事があった1年でした。2021年も終わりに近づき、やっと人々が日常を取り戻しつつあり、マラソン大会などのスポーツイベントも開催されるようになりました。しかし、新たな変異株(オミクロン株)が世界中に広がり始め、日本でも感染者が見つかるなど、まだまだ予断を許しません。「くれぐれも気をつけてください」とお伝えする日々は、しばらく続きそうです。

2年ぶりに参加した富山マラソン、応援にもつい力が…

スポーツイベント再開の流れを受けて、私の仕事も変化しつつあります。2020年から2021年にかけて、大勢の人が集まるマラソン大会や講演会はほとんどありませんでしたが、この数カ月で、皆さんと直接お会いできる機会が増えてきました。今回は緊急事態宣言が明けた2021年後半の私の仕事内容について、少しご紹介したいと思います。

11月7日には「富山マラソン2021」が開催され、2年ぶりにゲストとして参加しました。大会には県内外から約1万人のランナーが参加。密にならないように高岡市役所前から時差スタートを実施しました。当日は天候に恵まれ、最高の秋晴れの1日に。参加したランナーたちは、立山連峰や富山湾などの絶景を横目に新湊大橋を通過し、ゴールの富岩運河環水公園を目指しました。

2年ぶりの大会開催に、参加者も主催者側も心弾み、うれしい時間だったのではないかと思います。それは応援する立場の私も同じでした。いつもは5キロほど皆さんと一緒に並走し、その後、立ち止まってハイタッチしたり、沿道に立ってランナーの皆さんを応援したりするのですが、今回はコロナ対策でかなわず、少し離れた場所から拡声器を使って応援するスタイルになりました。

大声を抑えていたのですが、拡声器を使っての応援でしたので、「有森さん、うるさいな」と苦笑されたランナーの方々もいらしたそうで、申し訳ございません。でも、久しぶりに皆さんのがんばる姿を目にした感動は大きく、やはりリアルな大会に勝るものはないな、と痛感しました。一方、ランナーの皆さんのマナーは素晴らしく、感染拡大防止のためのさまざまな注意喚起に沿って行動してくださり、改めて日本人のモラルの高さを感じました。

2022年は、私が理事長を務めるスペシャルオリンピックス日本が広島で開催する「第8回スペシャルオリンピックス日本夏季ナショナルゲーム」[注1]の日程が重なってしまい、残念ながら富山マラソンには伺えませんが、きっと、今年の大会に感動した多くのランナーがまた参加し、盛り上げてくれるだろうと思います。

富山マラソンに限らず、マラソン大会の主催者はさまざまなケースを想定しながら、リスクヘッジを考えて対策し、恐る恐る開催している状況だと思います。残念ながら、私の故郷・岡山で毎年11月に開催される「おかやまマラソン」は、2020年に続き2021年も中止になりました。空白の期間が長くなってしまう分、来年、無事に開催できたときにどれだけのランナーが戻ってきてくれるか分かりません。多くのランナーに参加していただけるように、おかやまマラソンの魅力を積極的に発信するなど、主催者側の努力が必要だと思っています。

[注1]知的障害のあるアスリートが集うスポーツの祭典

まさかの五輪メダリスト3人が駅伝のチームメンバーに!

応援する側だけでなく、2021年は私が実際に走った大会もありました。アシックスが11月11日~22日に開催した、専用アプリを利用したバーチャル駅伝レース「ASICS World Ekiden 2021」です。このバーチャル駅伝レースは、学校や職場の仲間、友人、家族など自由なメンバーで結成したチームで、場所や時間を問わず誰でも参加できるものです。1チーム6人まで出場可能で、42.195キロを6区間に分割し、駅伝形式でそれぞれが走り、アプリ上で合計タイムを競い合います。

大会自体は終了しましたが、1位はケニアのチームで、そのほかアメリカ、ドイツ、オランダ、シンガポール、サウジアラビアなど、世界各国から6000以上のチームが参加した、新しい形の大会でした。

マラソンや駅伝の醍醐味は、年齢や性別、国籍、ハンディキャップの有無などを問わず、誰でも同じスタートラインに立って参加できることです。それをオンラインで開催することで、時間や場所の違いも超えて、今までつながれなかった多様な人々が簡単につながることができます。こうしたオンラインイベントは、今後もリアルな大会と両軸で継続できれば面白いなと思いました。

また、日本特有の競技である駅伝は、チームで競い合う競技なので、メンバーが力を合わせることでマラソンとは違った喜びや高揚感を味わえます。外国の方にとっては新鮮であり、駅伝の魅力を楽しんでいただけたのではないでしょうか。

前置きが長くなりましたが、そんな楽しいイベントに、私もスペシャルチームの一員として参加しました。メンバーは、シドニー五輪(2000年)マラソン女子金メダリストの高橋尚子さんと、アテネ五輪(2004年)マラソン女子金メダリストの野口みずきさん、そして私の3人です。女子マラソンの五輪メダリストがタスキをつなげて走ることになるとは思いもよりませんでしたし、通常ありえないことです(笑)。

400メートルの陸上競技トラックを使い、それぞれが5~10キロを2回ずつ走ってタスキをつなげたのですが、走り終わった率直な感想は…5キロの完走はきつかったです(笑)。それでも、普段はまったく走らず、こまめに階段を使うなど、日常生活の中で体を動かすことくらいしかしていない割には、よくあれだけ走れたなと自分で自分をほめています。

高橋さんは普段から毎日2時間ほど走っているそうですが、当日は足を少し痛めていたそうです。それでもあれだけしっかり走っていたのはさすがだなと思いました。野口さんも腰に少し痛みがあると話していましたが、元気に完走して、とても楽しそうでした。

私は、普段走っていない分、2人と比べてフォームがペタペタと足が地を這うような上下動の少ない走り方になってしまいましたが、少しお腹に力を入れるように意識すると、最後まで動きが大きく崩れることなく完走できたように思います。大事な部分を意識しながら走ることは大事なんだなと再確認できました。

当日はたくさんのメディアが取材に来ていて驚きましたが、それぞれの時代に五輪を戦い抜いたメンバーと共に走れて、本当に楽しい時間でした。ちなみに私たちのチームの順位は605位。高橋さんが「10年後もこのメンバーで走りたい」と言ってくれましたが、そのころ私は65歳…走ることはちょっとないかもしれません(笑)。

オンライン会議の浸透で効率の良さを痛感

もう1つ仕事をご紹介すると、私は2021年6月から、マラソン強化戦略プロジェクトリーダーだった瀬古利彦さんらと共に、日本陸上競技連盟の副会長を務めています。さまざまな業務がありますが、各地域の陸上競技協会の方々との打ち合わせ(加盟団体連絡協議会)もその1つ。

コロナ禍の今は、こうした打ち合わせはオンラインで行われています。リアルな対面会議だと、なかなか自分から発表できない人もいるのですが、オンラインだと一人ひとりを指名して、「コメントしてくれませんか?」と意見を聞き出すことができます。何よりも私自身、さまざまな団体の仕事に関わっているので、移動時間が必要のないオンライン会議は、簡単にそれぞれの議題にコミットできる効率の良さを痛感しています。コロナの恩恵という言葉はふさわしくないかもしれませんが、今まで物理的に時間がなくて素通りしていた問題を、オンライン化を利用して少しでも多く解決できるように、2022年もお手伝いできればと思っています。

今年も本コラムをご愛読いただき、ありがとうございました! 2022年も、年明けからニューイヤー駅伝、箱根駅伝、大阪国際女子マラソンなどさまざまなランニングイベントが目白押しですが、私自身の視点からお伝えできればと考えています。皆さま、くれぐれも感染予防を心がけ、良い年をお迎えください。

(まとめ 高島三幸=ライター)

[日経Gooday2021年12月16日付記事を再構成]

有森裕子さん
元マラソンランナー(五輪メダリスト)。1966年岡山県生まれ。バルセロナ五輪(1992年)の女子マラソンで銀メダルを、アトランタ五輪(96年)でも銅メダルを獲得。2大会連続のメダル獲得という重圧や故障に打ち勝ち、レース後に残した「自分で自分をほめたい」という言葉は、その年の流行語大賞となった。市民マラソン「東京マラソン2007」でプロマラソンランナーを引退。2010年6月、国際オリンピック委員会(IOC)女性スポーツ賞を日本人として初めて受賞した。

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