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国内有数のフォロワーを誇るTikTokクリエイターの景井ひなは、バスケットボール経験者。実際の試合にゲスト参加した際は、ハーフタイムでレッグスルーに挑戦して注目を集めた

3月には、TikTokフォロワー数が日本女性最多のクリエイター、景井ひなを迎えてTikTok LIVEを配信し、その際に観戦チケットが当たるプレゼントキャンペーンを展開。新たなフォロワーの獲得に結び付けることに成功した。後日、景井はホームゲームにゲストとしても参加し、TikTok LIVEで選手から伝授された「レッグスルーチャレンジ」をハーフタイムに披露するなど、生の試合の魅力の喚起にもTikTokをうまく利用している。

「TikTok LIVEを見たいからという理由で、新たにアカウントをフォローしてくださる方も多いので、コラボレーションは重要だと思います。またTikTok LIVEは、質問やリクエストにもその場で応えられるインタラクティブなところが強みですね。景井さんを迎えたプレゼントキャンペーンでは、潜在的にバスケの試合を見たいと思う方がこんなにいるのかと、うれしい驚きがありました」

不特定多数にアピールできるTikTok

TikTokは、アカウント開設時に各プラットフォームの位置付けを明確にした上で運用をスタートした。もともとはファンを獲得するためのファーストステップとなる“認知の拡大”はYouTubeでと位置付けていたが、TikTokがそこを担えるように運用を続けてきた。「TikTokは媒体の特性として、まだバスケットの魅力を知らない人たちにも届けられるため、認知してもらうには1番効率がいいですね。そして、選手のキャラクターなどを知ってもらうために長めの動画を置いて“興味の喚起”を促す、YouTubeへとつなげることを意識しています。実際にTikTokを始めてからYouTubeの再生数も伸びてきており、導線がうまくできてきたのかなと。その後に、LINEアカウントの登録にまで持っていけると、来場の可能性はかなり高まると感じています」

なお、川崎ではデジタル領域の“空白地帯”だったという試合中にも、新たな楽しみを創出する予定。現在、「PICKFIVE」というアプリを開発中だという。「試合で活躍しそうな選手を予想し、その活躍度によって獲得できるスコアをユーザー同士で競い合うデジタルカードゲームで、22年2月のリリースを目標にしています」。さらに、試合のハーフタイムなどではTikTokを活用した「#ひらめきTikTok」というクイズイベントをスタートした。リアルの場でもTikTokをはじめとしたデジタルツールによって、バスケットの楽しみ方を広げていきたいと考えているようだ。

『TikTok ショート動画革命』
 BGMとして使われた楽曲が相次いでヒットしたのを振り出しに、小説やコスメ、食品・飲料、高級車や高級旅館まで、動画で紹介された商品が次々と人気になり、“TikTok売れ”なる言葉も定着。TikTokは「消費を動かすプラットフォーム」として、最注目のツールとなった。その高い拡散力の源はどこにあるのか? 実際にTikTok発で売れた商品はどんな施策を行ったのか? ヒットを誘うクリエイターたちの動画作りの秘訣は?など、TikTok Japan初の全面協力の下、豊富なケーススタディと関係者インタビューを通じて、“TikTok売れ”の極意を明らかにする。(日経BP/1760円)

TikTok ショート動画革命

著者 : 日経エンタテインメント!
出版 : 日経BP
価格 : 1,760 円(税込み)