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腰痛は年のせい? 筋トレやストレッチよりまずはコレ

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日経Gooday(グッデイ)

この記事では、今知っておきたい健康や医療の知識をQ&A形式で紹介します。ぜひ今日からのセルフケアにお役立てください!

【問題】腰痛は慢性化しやすく、多くの人が悩んでいる症状です。その腰痛に関する説明として、次のうち間違っているものはどれでしょう。
(1)男性が訴える病気やけがの自覚症状で最も多いのは「腰痛」である
(2)腰痛に悩む人の割合は年齢が高いほど大きくなる
(3)筋肉がしっかりある人でも腰痛を持つ人は大勢いる
答えは次ページ

答えと解説

正解(間違っているもの)は、(2)腰痛に悩む人の割合は年齢が高いほど大きくなる です。

中高年になると、誰でも何かしら体の不調を感じるようになります。「肩がこる」「頭痛がする」など、よくある症状の中でも特に多いのが「腰痛」です。腰痛を自覚症状として挙げる人の割合(有訴者率)は、男性は1位、女性は2位であり、男女を問わず多いことが分かります(下図)

腰痛を訴える人の割合は男女ともトップクラス

この国民病とも言える腰痛、治りにくく、慢性化する人が多い点が厄介です。「整形外科に行っても、『特に異常はないから様子を見ましょう』と言われるだけだ」「年だから腰が痛いのは当たり前」、そう思ってあきらめている人もいるでしょう。

一方で、腰痛を治そうとしてあれこれ努力する人もいます。体が硬いから、腰周辺の筋肉が足りないから、などの理由で腰痛が生じると考え、ストレッチや筋トレに励んだことのある人もいるでしょう。

しかし、これらの情報は必ずしも正しいとは言い切れない面もあるようです。

腰痛治療に詳しい、さかいクリニックグループ代表の酒井慎太郎さんは、「腰痛について誤った知識を持つ人がたくさんいます」と指摘します。酒井さんは、プロ野球選手やプロボクサーなどのトップアスリートをはじめ多くの腰痛患者に接してきた柔道整復師[注1]。酒井さんによると、腰痛に悩む人は多いにもかかわらず、腰痛への勘違いが後を絶たないといいます。

「腰痛は年のせい、筋肉や柔軟性が不足しているせいだと思う人が多いのですが、それは正しいとは言えません。若い人や筋肉がしっかりある人、柔軟性が高い人でも、腰痛を持つ人は大勢います」(酒井さん)

[注1]柔道整復師とは接骨院・整骨院で施術を行うことができる国家資格者のこと。骨・関節・筋・腱・靭帯などに加わる外傷性のケガ(骨折・脱臼・捻挫など)に対し、手術を行わない施術(整復・固定など)を行う場合に保険適用が認められる。

腰痛は「年のせい」だけが原因とは限らない

まず、年齢に関しては、以下のグラフを見てください。これは、男女別・年齢別に見た、治療を必要とする腰痛を過去1カ月間に経験した人の割合を示したものです。70歳代女性を除けばどの年代も30%前後で、治療を必要とするほどの腰痛がある人は、特に年齢によって大きな偏りはありません。むしろまんべんなく、全世代に散らばっているのがお分かりいただけるでしょう。

「腰痛は年のせいだと言ってあきらめる人がいます。でも、それが事実なら、このグラフは右肩上がりになるはずです」(酒井さん)

腰痛は高齢者の病気とは限らない

もちろん、加齢が原因で生じる腰痛もあります。腰痛の原因疾患の1つ、腰椎変性すべり症は、組織の経年的な老化がもとで発症します。腰部脊柱管狭窄(きょうさく)症(以下、脊柱管狭窄症)も高齢になるほど増えるため、加齢と腰痛はある程度は関係があると言ってよいでしょう。

しかし、腰椎椎間板ヘルニア(以下、椎間板ヘルニア)や腰椎分離症など、20代、30代の若い世代に多いものもあります。それに、若ければ軽度で済むとも限りません。「椎間板ヘルニアなどが悪化して神経が刺激されると、排尿のコントロールがうまくいかないことがあります。20~30代の若い患者さんでも、おむつをつけるほど悪化する人もいます」(酒井さん)

逆に、適切に対処すれば、高齢で発症した脊柱管狭窄症の症状も軽減することはできます。すべての腰痛を「年のせいだから仕方ない」とあきらめることはないのです。

筋肉を鍛え上げても、腰痛と無縁になるとは限らない

続いて、「筋肉をつければ腰痛は改善する」の真偽はどうでしょうか。近年は高齢者にも適度な筋トレを続けることが推奨され、筋肉不足が体に良くないことが常識になっています。腰は体を支える要であるため、「腰回りにがっちり筋肉がつけば腰を痛めないはず」と思う人も多いでしょう。

しかし、筋肉があれば腰痛がなくなる、とは言い切れないようです。それは、筋肉隆々のアスリートの中にも、腰痛を持つ人は大勢いることからも分かります。

「皆さん筋肉ばかりに目が行って筋肉をガチガチに太くしようとしますが、実は腰痛の元凶は、背骨の状態だと私は考えています。特に、背骨の下部にある仙骨と腸骨をつなぐ『仙腸関節』や、上部にある『胸椎』などが背骨のクッションとしてちゃんと機能するかどうかに注目しています。プロのスポーツ選手も例外ではなく、筋肉はしっかりあるのに腰痛がある人はたくさんいます」(酒井さん)

酒井さんによると、筋肉があっても、猫背や前かがみなどの悪い姿勢が癖になった人は、腰に負担がかかって腰痛を引き起こしやすいそうです。また、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症で手術を受けても、姿勢が悪ければ再発したり、別の病気が生じたりするそうです。どうやら腰痛を治すには、腰を悪くする根本的な原因ともいえる「姿勢」を見直すことが不可欠なようです。

この記事は、「腰痛は年のせい?筋肉不足のせい? 腰痛改善は『誤解の解消』から」https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/21/090600033/090600001/(田中美香=医療ジャーナリスト)を基に作成しました。

[日経Gooday2022年2月28日付記事を再構成]

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