2022年を大胆予想 ヒットするデジタル機器はこれだ!戸田覚の最新デジタル機器レビュー

いよいよ2022年がスタートした。新型コロナウイルス感染症の影響で、相変わらず先行きを予測しづらい状態が続いているが、IT(情報通信)業界は今年も元気そうだ。

半導体不足が深刻といわれているが、実はパソコンやスマートフォンは「品物が全然ない」というほどの影響は受けていない。20年と比べると、21年は納期が短くなったとさえ考えている。

需要一服でパソコンが売れない年に

半導体は22~23年ごろまでは不足すると予想されているが、個人的には案外早く改善するとみている。これは需要が一段落するからだ。テレワークなどで爆発したパソコンの需要がそろそろ一段落する。つまり、22年はパソコンが売れない年になりそうだ。

さらに、パソコンやスマホをはじめ、あらゆる機器がコモディティー(日用品)化してきた。もはや、新しい大きなトピックスが見当たらない。スマホの売れ行きも鈍化するだろう。ただし、コロナ禍が収束すれば一気に売れる、もしくは逆に激減する可能性も秘めている。

さて、そんな前提を踏まえて22年のIT関連の製品やサービスの進化を予測していこう。

パソコンは有機ELの年になる

「ASUS Vivobook 13 Slate OLED」 は10万円を切るモデルながらディスプレーに有機ELを採用した

21年から予兆は見られたが、ノートパソコンがディスプレーにどんどん有機ELを採用してくるだろう。スマホやテレビが先行していたが、いよいよパソコンも切り替えが進みそうだ。

多くのユーザーが液晶でも困っていないと思うが、くっきりした画質の有機ELに一度慣れると、液晶には戻りたくなくなるはずだ。写真や動画がとてもきれいに表示できるのがうれしい。

実は仕事用のパソコンでも有機ELは価値がある。黒が締まっているので、文字がとても見やすいのだ。こうしたメリットに加え、価格の低下も進むので一気に普及しそうだ。

低価格モデルでも有機ELが当たり前になる――22年はその元年になるだろう。有機ELでは画面を黒くした方がバッテリーが持つので、新モデルほど壁紙などが黒っぽくなるはずだ。

競争激化で高性能化が進む

MacBook Proの新モデルはM1チップの処理性能と省電力性が素晴らしい

22年はCPU(中央演算処理装置)のパフォーマンス競争が激しくなるだろう。パソコンの売れ行きが鈍化するので、メーカーは「ウリ」を追求する。それが高性能化だ。

いまや、パソコンのCPUはIntel(インテル)の一強から、インテルと米アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)の競争時代に突入している。特にAMDのRyzenシリーズはインテルのCPUが不足しているタイミングで高性能チップを投入して人気を集めた。

しかし、これらを完全にぶっちぎっているのがApple(アップル)の独自開発プロセッサー「M1」だ。処理性能はもちろんのこと、省電力性能の高さは特筆すべきところがある。もう、Macにデスクトップ型はいらなくなりそうだ。

昨今、社会的な問題となっている環境への配慮を考えても、消費電力は少ないほうがいい。M1によって異次元の性能と省電力性を手に入れたMacの評価がさらに高まりそうだ。

Windowsは過去の資産を引きずりすぎているので、なかなか新しいアーキテクチャーに移行できない。Appleのシェアは徐々に上昇するだろう。

また、パソコン全体がスリム化、ダウンサイジングされ、デスクトップも小型化する。いわゆる「ミニPC」が静かな人気になりそうだ。

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スマホは先行きが見えず
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