
オフィス内に1人用のワークスペースを確保できるコクヨの「ワークポッド フレックス」。新型コロナウイルス禍で急速に普及したオンラインミーティング需要を見据えて、多様化するオフィスのインテリアと調和する10色のカラーバリエーションを展開している。
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コロナ禍でオンラインミーティングが一般化した中で生まれた悩みの種が、「どこでオンラインミーティングをするか」だ。企業がテレワークを推進し、出社人数を極力抑えた時期は過ぎ、新型コロナウイルス感染者数の減少とともに出社機会は増えている。人が戻りつつあるオフィスでのオンラインミーティング場所の確保が、オフィスの新たな課題となっている。
コクヨは、2020年7月にオフィス向けのブース「ワークポッド」を発売。電源や照明、換気機能などを確保した室内は、周囲の環境を気にせずオンラインミーティングに打ち込めるワークスペースとなる。ワークポッドはもともと、コロナ禍以前から、フリーアドレスのオフィスを中心に見られた、気兼ねなくテレビ会議や電話をしたいというニーズを捉え、19年ごろから開発を進めていた。19年末に商品化が決まった後、新型コロナ感染拡大が報じられるようになった。
ワークポッドを発売した20年7月はまさにコロナ禍中。オンラインミーティングサービスの普及もあり、出社して働く人々のニーズに合致した。発売後、「計画比250%で推移している。その状況が現在も続いている」(コクヨ ファニチャー事業本部 ものづくり本部 建材開発部 マーケティンググループ グループリーダー 岩室裕巳氏)。
