山之内すずの存在が浸透
12位以下でまず目を引くのが、27本で17位に入ったNMB48の渋谷凪咲。大阪発のバラエティ戦力として、現在東京でもまい進中。おなじくグループ活動もあるももいろクローバーZの玉井詩織は、ロケに出るなど『沸騰ワード10』での登場回数が増えており、25本で19位。同率で、19歳の山之内すずが並んだ。ABEMAの恋愛リアリティーショー『白雪とオオカミくんには騙されないハート』出身で、同世代からの支持率が高い。『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)のような王道のトーク番組から、『林修の今でしょ!講座』(テレビ朝日系)などの教養系まで、あらゆる番組に出演。コメント力の高さを見せている。

アーティストの青山テルマは、『フリースタイルティーチャー』(テレビ朝日)でMCを務めるほか、『オオカミ少年』(TBS系)などに出演し、24本で21位という結果に。
女優では、森川葵が22本で24位。レギュラーの『それって!?実際どうなの課』(日本テレビ系)では、ダイス・スタッキングやビリヤードなどの達人技に挑戦する森川のコーナーがあり、驚異的なスピードでそれらを習得するたびに話題に。ほか、川口春奈が昨年8月から『モニタリング』のレギュラーになり、20本で29位に入った。
アイドルでは、日向坂46の齊藤京子と、乃木坂46の山崎怜奈が、21本で25位。テレビ朝日で深夜の冠レギュラー『キョコロヒー』、『春菜ザキさんのタダの通販じゃねーよ!』ができたことで躍進した。
ランキングには入らなかったが、勢いのあるフレッシュな顔として、16本の貴島明日香、15本の高橋ひかる、14本の久間田琳加が注目株だ。貴島は、『ZIP!』(日本テレビ系)のお天気キャスターで知られるが、最近は『世界まる見え!テレビ特捜部』(日本テレビ系)など、バラエティでも目にする機会が増えた。5月には“ガチゲーマー”として『有吉ぃぃeeeee!~そうだ!今からお前んチでゲームしない?』(テレビ東京系)に登場するなど、活動の場を広げている。
女優として成長中の高橋は、オードリーファンを公言するお笑い好き。『スクール革命!』で準レギュラーのほか、『あちこちオードリー』(テレビ東京系)でゲストに呼ばれるなどトークも面白く、今後もバラエティで愛されそうな存在だ。
久間田は、『ニコラ』モデル出身の女優だが、早くからバラエティ向きのキャラクターと目されていた人物。不定期放送の『Do8』(フジテレビ系)では、ぺこぱ、3時のヒロイン、四千頭身と共にレギュラーに選ばれており、ポテンシャルの高さを感じさせる。
このほか、佐々木久美が12本、丹生明里と渡邉美穂が11本と、日向坂46のメンバーが目立った。『THE突破ファイル』の再現VTRなど、フレキシブルにグループのメンバーを起用するケースがあり、このようなチャンスから突出する人も出てきそうだ。
(ライター 内藤悦子)
[日経エンタテインメント! 2021年10月号の記事を再構成]