日経ヘルス

深部リンパ節ほぐしでは、まずはじめに鎖骨の内側を押してリンパの出口を開放します。肝心のリンパの出口が詰まり気味だともったいないからです。リンパ液の最終出口「鎖骨下静脈」は、左鎖骨の内側にあります。親指以外の4本の指を曲げてかぎ形を作って、鎖骨の上から軽く3秒間押して離すのを5回行います。

注:循環器系などの疾患、痛みがある人、熱や炎症がある人、健康に不安がある人は、「深部リンパ節ほぐし」は控えてください。

わきのリンパだまりを流す2つの方法

リンパ液の最終出口を開放したら、わきのリンパだまりから流していきましょう。肩と腕を少し前に出して、反対側の手の親指以外の「4本の指をわきの下に」深く差し入れたら、内側をしっかりつかみます。つかむ強さは、激痛にならない程度に加減します。

わきをつかんだまま、ひじで円を描くように回します。前回し、後ろ回しに5回ずつ行ったら、反対側も同じように行います。

続いて、「親指をわきの下に」差し入れて、親指以外の4本の指は外側(背中側)をつかみます。わきをつかんだまま、ひじで円を描くように前回し・後ろ回しを5回ずつしましょう。反対側も同様に行います。

次のページ
肩の深い凝りを解消する深部リンパ節ほぐし