パソコンが起動不能になった場合は、あらかじめ作成しておいたUSBメモリーから起動する(図9)。すると簡易OS(Windows PE)が立ち上がってバックアップアプリが起動する。あとの手順は図3以降と同じだ。

Windows 11をクリーンインストールした場合、バックアップイメージを書き戻す際にエラーで停止することがある(図10)。原因は内蔵ストレージのパーティションの状態だ。その場合は11の新規インストール用USBメモリーなどを使ってパソコンを起動し、Windows 11関連のシステムやCドライブ、回復といったパーティションをすべて削除する(図11)。その後、バックアップアプリのUSBメモリーから起動してイメージを書き戻す。


Windows 10のイメージを書き戻したら、退避させておいたWindows 11の個人データを内蔵ストレージに書き戻そう。「ドキュメント」などのフォルダー構成はWindows 10とWindows 11で同じなので、ユーザー名のフォルダーを丸ごとエクスプローラーでコピーすればよい(図12、図13)。この場合もエラーが何度か表示されるが、「スキップ」で飛ばして問題ない(図14)。この操作で壁紙の表示がおかしくなる場合もあるが、再度設定すると元に戻る。



(ライター 田代祥吾)
[日経PC21 2021年12月号掲載記事を再構成]