日経クロストレンド

内覧会ではバーミキュラを使った料理も披露

オープンに先駆けて行われたメディア向けの内覧会では、施設内を見学したほか、1階デモンストレーションキッチンでバーミキュラ フライパンを使った実演調理のデモ、2階レストランでオープン後に提供されるコース料理の一部の試食が行われた。

デモンストレーションキッチンでのもやし炒め調理の実演。フライパンから煙が上がるまで熱するのが、バーミキュラ フライパンで炒め物をおいしく仕上げるコツという

まず、バーミキュラ フライパンの実演調理。フッ素加工のフライパンはコーティングにダメージを与えてしまうため、空だきは厳禁とされるが、バーミキュラのホーロー加工は高温にも強い。実演調理では、コンシェルジュがフッ素加工の製品に慣れた身ではひるんでしまうほどの高温でフライパンを熱し、もうもうと煙が上がるような状態まで加熱してからもやしを投入した。高温で炒めることで、野菜から染み出た水分が瞬時に蒸発し、パリッとした仕上がりになるという。また、バーミキュラの場合、十分に熱しないと焦げ付きの原因にもなる。

フライパン表面への油のなじみも印象的だった。フッ素加工のフライパンは油を弾くため、油が一部にたまってしまうが、バーミキュラでは全面に薄く油が広がっていく。この違いはギョーザを並べて焼くようなときに大きな違いを生むはずだ。

このように実演調理では、バーミキュラ製品の特徴や調理方法の違いを来店客に見せて説明。仕上がったもやし炒めを試食すると、ぱりっとした歯ごたえでとてもおいしく、その効果を実感できた。実際の営業ではバーミキュラの代表的製品であるオーブンポットラウンドも用いるという。

次に、2階のレストランでは、オープン後にコース料理として提供される「バーミキュラエッグ」や「塩麹(こうじ)でマリネした子羊の薪火ロースト」といった料理を試食した。

レストランは外階段から上がった2階。写真中央付近に見えるのが薪火のオーブン。バーミキュラ製品を使い、手をかけて調理されたプロならでは料理を提供する

どれもオーブンポットラウンドやライスポットなどのバーミキュラ製品を使って調理。加えて、メニューによっては客席から見える場所に設えられた薪火のオーブンで薫香をまとわせるといった、レストランならではの工夫も施されていた。プロが提供する手の込んだ料理は、デリカテッセンで提供するものとは一線を画す。バーミキュラでできる調理の幅を感じる体験だった。

レストランで提供される料理の一例。当面は6500円(税込み)のコース料理のみの提供だが、いずれアラカルトも味わえるようになるとのこと。バーミキュラ ハウスは代官山の新たなグルメスポットとしても話題になりそうだ

本格的な稼働は22年2月から

バーミキュラ ハウスのオープンは冒頭で述べたように12月19日だが、スタッフがオペレーションに慣れるまで、地下のデリカテッセンはイートインのみ、2階のレストランはコース料理のみになるという。

デリカテッセンのテークアウトやレストランでのアラカルト提供は、22年2月以降とのこと。なお、レストランのコース料理は6500円(税込み)だが、代官山という立地や提供される料理の内容を考えると、割安にも感じられた。こうしたある意味、戦略的な価格設定は、“何度も帰って来たくなる、「最高のバーミキュラ体験」ができる場所”というコンセプトあってのものだろう。

土方副社長が語るように、バーミキュラは製品が持つ長所やそれを引き出すための使い方に若干の分かりにくさがあることは否めない。バーミキュラ ハウスには、それを補うためのコミュニケーションの場としての期待がかかる。オープン後のユーザーの反応が楽しみだ。

(文・写真 稲垣宗彦=スタジオベントスタッフ)

[日経クロストレンド 2021年12月28日の記事を再構成]

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