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映画『SING』のアニメスタジオ ヒット連発の秘密

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NIKKEI STYLE

日経エンタテインメント!

3月18日公開のアニメ映画『SING/シング:ネクストステージ』は、2017年に日本で公開された『SING/シング』の続編だ。

『SING/シング』シリーズの舞台となるのは、動物たちが人間のように暮らす世界。前作では、コアラの劇場支配人バスターが取り壊し寸前の劇場を救うため、歌唱オーディションを開催。悩みを抱える動物たちが人生を変えようとオーディションに挑んだ。

動物たちが歌った曲はフランク・シナトラ、ザ・ビートルズ、ビヨンセ、レディー・ガガなどオールディーズからヒットナンバーまで85曲以上。声を担当したリース・ウィザースプーンやスカーレット・ヨハンソンらがパワフルに歌い上げた。配給する東宝東和では「歌を含めて日本語吹き替え版を作ろう」と考えたが、世界的に吹き替えはセリフのみ。歌の吹き替えに難色を示すプロデューサーを数カ月にわたり説得し、全世界で日本のみ歌の吹き替え版が実現した。

吹替版のクオリティーを高めるため、吹き替え版音楽プロデューサーに、ゆずやSuperflyなどをプロデュースする蔦谷好位置氏、音響監督(吹き替え版の演出)に『ポケットモンスター』シリーズなどを手がける三間雅文氏を起用。2人が中心となり、主人公バスター役の内村光良(ウッチャンナンチャン)をはじめ、MISIA、長澤まさみ、大橋卓弥(スキマスイッチ)、斎藤司(トレンディエンジェル)ら役柄に合う人物を選出した。観客数の大半は吹き替え版が占め、興行収入51.1億円の大ヒットを記録した。

新作『ネクスト・ステージ』でも同じスタッフとキャストが再集結した。劇場支配人バスターの次なる夢はエンターテインメントの聖地レッドショア・シティでの公演。仲間たちと飛び込みでクリスタル・タワー劇場のオーディションに参加する。プリンス、エルトン・ジョン、ビリー・アイリッシュなどの曲が歌われ、新作でも歌の日本語吹き替え版が作られた。

スタジオの候補地には日本も

本作を製作したのはイルミネーション。近年アニメーション映画業界でウォルト・ディズニーやピクサーと同じようにヒット作を連発しているアニメプロダクションだ。

07年に設立され、10年にスタジオ1作目『怪盗グルーの月泥棒 3D』を公開し、興収12億円を記録。その後、2作目『怪盗グルーのミニオン大脱走』(13年)が25億円、ミニオンを主人公にした『ミニオンズ』(15年)が52.1億円、3作目『怪盗グルーのミニオン危機一発』(17年)が73.1億円と回を重ねるごとに興収を伸ばした。ミニオンは人気キャラクターとなり、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに「ミニオン・パーク」がオープンするまでに成長した。『怪盗グルー』シリーズ以外でも、『ペット』(16年)が42.4億円、『SING/シング』が51.1億円と大ヒットしている。

イルミネーションの設立者であり、全作品をプロデュースしてきたのがクリス・メレダンドリ氏だ。20世紀フォックスアニメーションの初代代表で『アイス・エイジ』シリーズなどを大ヒットさせた。メレダンドリ氏によれば新スタジオ設立で目指したのは「よりインターナショナルな視点を持ったスタジオ」だという。「年齢や文化に関係なく、世界中の人々の心に触れるアニメを作っていきたかった」(『怪盗グルーのミニオン危機一発』公開時のインタビューより、以下同)

スタジオの候補地はイギリス、フランス、そして日本。アメリカでは20世紀フォックスやピクサーなどアニメーションスタジオがデジタル・アーティストの囲い込み競争を行っていたため、米国外に目を向けた。最終的にフランス・パリを拠点にしたアニメーション/VFXスタジオのマックガフと『怪盗グルー』を作ることにした(マックガフはその後、イルミネーションに買収されイルミネーション・マックガフと社名を変更)。「『これだけいれば(スタジオ運営には)大丈夫』というデジタル・アーティストの人数やCG技術のレベル、アニメ業界が確立している場所を考えると、イギリス、フランス、日本が選択肢でした。当時、日本のCGアニメ業界はまだ若かった。そこで最終的にフランスにしました」

「イルミネーション作品の一番の魅力はキャラクター」だという。「例えばグルーは悪党ですが、スウィートさがあって観客の心に響きます。キャラクターにアピール力がないと、観客は作品自体にほれこんでくれません。イルミネーション作品は、第一にビジュアルがあり、セリフが2番目。(セリフに頼らず)ビジュアルを重視することで、より普遍的な共感性を持つことができます」

人気キャラクターのミニオンたちはお互いにこづきあったり、舌を出したり、オナラをしたり。意味不明のミニオン語を話しながらイタズラと悪ふざけを繰り広げる。ビジュアル重視を体現している。

『シング』でもキャラクターが魅力的。子供の頃から劇場をこよなく愛する主人公バスターを筆頭に、家事と子どもの世話に追われる主婦ロジータ(ブタ)、歌手を夢見るギャング一家の息子ジョニー(ゴリラ)、歌唱力は抜群だが極度のアガリ症のミーナ(ゾウ)、明るくムードメーカーのグンター(ブタ)など個性派ぞろいだ。新作『ネクストステージ』でも個性的なキャラクターたちが生き生きと物語を紡いでいる。

夏にはミニオンを再び主人公にした『ミニオンズ フィーバー』も公開される。今後もイルミネーション人気が続きそうだ。

(ライター 相良智弘)

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