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ほとんど無煙! ファンの効果は絶大

まず、ファンをオフにした状態で焼いてみた。設定した温度になった状態で肉をのせると、焼ける音に続いて焼ける香りが漂い始め、次第に食欲をそそるいい香りになってくる。そのままにしておくと、やがて肉から出た脂が原因なのか、白い煙が目立ち、脂が焦げる臭いが漂い始めた。プレートからは細かく粒子状になった油分がはね上がっている。しかし、スリットのないホットプレートやフライパンで焼く場合に比べると、煙や臭いは明らかに少ない。これはXカット構造が威力を発揮しているのだろう。

ここで吸気ファンをオンにしてみた。ファンの回転音が聞こえてきたかと思うと、それまで立ち上っていた煙がすぐに見えなくなり、ほぼ無煙の状態になった。プレートからはね上がっていた油分の粒子も目立たなくなった。焼き肉をした後の、テーブルまわりの掃除も楽だった。ファンの効果は絶大で。これなら焼き肉をしたことで部屋が煙たくなったり、家具が油でべたついたりすることを減らせそうだ。

ただし、煙はほぼなくなるものの、臭いはあまりなくならない。油分が飛び散るのも完全になくなるわけではないので、台所の換気扇を回すといった、自宅で焼き肉をする際の一般的な対策は継続したほうがいいだろう。

焼き肉をしていて便利に思ったのは、プレートの端にある平面部分だ。スリットのあるプレートでは、もやしのように細い野菜などを焼くと下に落ちてしまうことがある。そうした食材を焼くのに適している。

操作パネルも使いやすい。温度や吸気ファンのオン・オフ状態をひと目で把握して、ワンタッチで操作できる。物理的なボタンやダイヤルがないので、使用後に掃除しやすいのもメリットだ。ファンの回転音もさほど大きくない。肉を焼く音や、家族で食事しているのなら話し声などに紛れてしまう程度で、あまり気にならないだろう。

焼き肉モードで動作しているところ。温度がインジケーターで表示されるので把握しやすい

煙は減少、使用後の掃除は手間がかかる

注意したいのは、使用後の掃除に少々手間がかかること。前述のようにプレート、ヒーターユニット、遮熱板、フィルターとファンユニット、水トレーとパーツが多く、それらを外して個別に掃除しなくてはならない。ファンユニットはふき掃除が基本だが、汚れがひどいときは水洗いが必要だ。そのときは、モーターや電極ピンがぬれないようにビニールをかぶせるなどして保護しなくてはならない。数回使用してみたが、1度の使用でもかなりべたつくので、毎回水洗いしたほうがいいと感じた。フィルターもべたつきやすい。

ファンユニットも取り外し可能。モーターと電極を保護したうえで、水洗いできる

XGRILL PREMIUMを試した結果、独自構造のプレートと吸気ファンの効果は確かに感じられた。ホットプレートとしては高価格だが、それに見合うだけのメリットはあるだろう。

(ライター 湯浅英夫、写真 スタジオキャスパー、湯浅英夫)

[日経クロストレンド 2022年3月1日の記事を再構成]

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