本人プロデュースを優先

2022年4月23日にZepp Osaka Bayside、4月24日にZepp DiverCity(TOKYO)にて、WATWING自身初となるZeppツアーを実施する

――タッグを組んだ後はどのような方向性で育成を考えましたか?

松永 育成方法で、K-POPの手法を研究しましたが、コピーしたかったわけじゃなく、実力を上げるためにお手本にした感じです。

今宮 焼き直しというよりは、今の世界的なK-POPの立ち位置を目指すというイメージです。今のBTSは、バックストリート・ボーイズやワン・ダイレクションみたいな、ボーイズグループの流れのなかにあると思います。それを意識して、音楽も作っていますね。

音楽面は、メンバー発信もかなり多いです。制作の私たちにイン・シンクのライブ映像を本人たちが見せてきて、こういうものをやりたいと言うんですよ。彼らには、あの年代の音楽が、新鮮にカッコよく聴こえているというのは、すごくポイントだなと。楽曲、アートワーク、MV、パフォーマンスに関しても、プロデューサー的目線で、グループにとって何がベストかを自分たちで考えて、やりたいことをやっていますね。

松永 そういうトイズさんの、アーティスト本人がどうしたいかという点を生かすという姿勢は、組んでよかったと思うところですね。型にハメずに、彼らの魅力を、さらに引き出してもらっています。デビューEPのリード曲の振り付けをGANMIさんにお願いしたのも、実はメンバーからの提案です。メンバーからどんどんアイデアが出てくる。彼らが我々を上手に利用しているとさえ思えるくらいです(笑)。

『Take off,』 キャッチーなメロディーが印象的な『HELLO WORLD』など、計5曲を収録。9月22日発売/トイズファクトリー/通常盤2200円(税込み)

ボーイズグループは、メジャーじゃないと圧倒的に難しいジャンルだと思います。バンドと違って、インディーズから駆け上がるというのは考えづらい。そういう中で、最良のパートナーに巡り合えた思いです。

今宮 逆に、本当に思いやりがあって素直なメンバーがそろっているのは、ホリプロさんならではだと感じます。誰に会わせてもまったく恥ずかしくない教育をされていて。加えて、舞台や映画など、メンバーごとの個別活動も多い。個別活動が、グループにどれだけ返ってくるかがすごく大事なので、その活動の幅広さとバランス感覚はグループの大きなメリットですね。

――SNS活動については?

今宮 SNSも本人たちが率先して頑張っていますね。

松永 YouTubeもTikTokも、本人たちがネタを探して来て、すぐアップしています。中国展開を意識して、Douyinとbilibiliにもアカウントがありますが、そちらにも力を入れています。中国語も勉強させているのですが、自己紹介や自分の話くらいはできるようになりました。今はSNSくらいしか取り組めませんが、中国でのライブは大きな目標ですね。

(日経エンタテインメント! 上原太郎)

[日経エンタテインメント! 2021年10月号の記事を再構成]

エンタメ!連載記事一覧