手動アップグレードは簡単
インストールアシスタントと新規インストールの概要は図5の通り。今回はインストールアシスタントの概要を解説する。
図5 いずれの場合も必要なら内蔵ストレージを丸ごとバックアップしておく。特に新規インストールではバックアップは不可欠。アップグレードでは「インストールアシスタント」アプリを入手して実行する。新規インストールではDVDかUSBメモリーの起動ディスクを作成し、そこからパソコンを起動してインストーラーの指示に従う
作業は意外と簡単で、インストールアシスタントを入手して、Windows 11にアップグレードしたいWindows 10パソコンで実行するだけ(図6)。最初の画面で「同意してインストール」を選ぶと(図7)、あとはほぼ自動でWindows 11にアップグレードされる(図8)。
図6 Windows 11のダウンロードページを開き「Windows 11 インストールアシスタント」の「今すぐダウンロード」を選んでアプリを入手する
図7 入手したアプリを実行するとインストールアシスタントが起動する。「同意してインストール」を選ぶ
図8 Windows 11のインストールに必要なファイルのダウンロードが始まる。画面には「PCを使い続けても大丈夫です。」と表示されるが、しばらくすると「30分後に再起動する」に切り替わるので、なるべく作業は控えたほうがよい
ただし、Windows 11で動作しないアプリが検出されると、作業が途中で止まる。その場合は当該アプリをWindows 11対応版に更新するか削除するかして、インストールアシスタントを再開すればよい(図9)。
図9 アプリの互換性などの問題がないか確認作業が始まる。Windows 11で動作しないアプリが検出された場合は、その情報が表示されて作業が中断する。当該アプリを11対応の最新版に更新するか、もしくはアンインストールしてから「情報の更新」を選ぶ
なお、ウィザード画面の途中にはキャンセルボタンがないが、最後に開くインストール中の画面にはある(図10)。
図10 フルスクリーン画面に切り替わり、Windows 11へのアップグレードが始まる。ここで「キャンセル」を選ぶと中止できる
Windows 11へのアップグレードが完了し、最初のサインイン画面でパスワードを要求されたら、Windows 10で使っていたものを入力する(図11)。アカウントなどの設定はWindows 10から引き継がれる。
図11 アップグレードが完了するとロック画面が表示されるので「Enter」キーを押す(1)。ユーザー名などはWindows 10からそのまま引き継がれるので、続くサインイン画面でパスワードを入力してサインインする(2)
[日経PC21 2021年12月号掲載記事を再構成]