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新MacBook Pro 極上ディスプレー、動画編集には最強

戸田覚の最新デジタル機器レビュー

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NIKKEI STYLE

Macユーザーが待ち望んでいた新しいMacBook Proが米Apple(アップル)から登場した。今回は一般ユーザーの仕事利用なども念頭に置きつつレビューする。

これまでのMacBook Proは13.3インチと16インチというラインアップだったが、ついに14インチモデルが登場した(引き続き16インチモデルもある)。これはMacBook Proもディスプレーの外縁部が狭い狭額縁になったことを意味している。

Windowsのモバイルノートでは、すでに狭額縁が当たり前になっており、ようやくMacBook Proも追いついた。その結果、13.3インチモデルとさほど変わらない本体サイズながら、14インチへとディスプレーが大きくなった。

ちなみに新MacBook Proは、画面の縦横比が約16対10で、一般的なノートパソコンよりも縦方向が広い。同じ14インチなら16対9のモデルよりも面積が広くて快適に使える。

ディスプレーのバックライトには「ミニLED」を採用した。これはバックライトの発光ダイオード(LED)を微細化し、LEDごとに点灯と消灯を切り替えることで明暗差をくっきり表現する技術。実際、新MacBook Proの表示は黒が締まっていて、とても美しい。

このディスプレーはこれまでのノートパソコンと比べると考えられないくらい明るい。持続輝度は1000カンデラ毎平方メートル、明暗差を表現するHDR(ハイダイナミックレンジ)時のピーク輝度は1600カンデラ毎平方メートルと、一般的なノートパソコンの2倍以上だ。

さらに、MacBookとしては初めて毎秒120回画面を書き換える「120ヘルツ(Hz)駆動」に対応した。状況に応じて画面の書き換え速度を変化させる「ProMotion(プロモーション)」機能を備える。これにより、ゲームやウェブページのスクロールでちらつきが少なく、とても見やすい。

解像度は、今回レビューした14インチモデルが、14.2インチで3024×1964ピクセル。16インチモデルは16.2インチで3456×2234ピクセルとなる。

画質は極上で文句なしだ。ノートパソコンが内蔵するディスプレーとしては現時点で最高品質と言えるだろう。写真や動画を編集するのにとても適している。映画を見ても、その美しさには目を見張る。

ノッチ付きになりデザインも変わった

賛否を呼んでいるのが、iPhoneのように画面の上部にノッチ(切り込み)が付いたことだ。この部分にウェブカメラを内蔵した。もちろんノッチがないほうが見た目は美しいし、使い勝手もいい。だが、アップルはノッチを設けてでもウェブカメラの画質を向上させたかった――と筆者は推察する。確かにMacBookのウェブカメラは以前から画質が優れていた。今回、あえてノッチを備えることで、その画質を落とさないよう配慮したのだと想像する。

ノッチを目立たせない画面レイアウトには、基本ソフト(OS)レベルで対応しているので、標準アプリを使っているぶんにはほとんど操作に気を使うことはない。サードパーティー製のアプリも徐々に対応するだろう。

新MacBook Proは本体のデザインコンセプトも少し変わった。カドの立った旧MacBook ProやMacBook Airとは異なり、全体に少し丸みを帯び、おだやかな形になった。少々「Pro」らしくないのは好みが分かれるところだろう。ただ、アルミ製の本体などは変わっていないので、すぐに慣れるはずだ。

超高性能に驚かされるばかり

新MacBook Proが搭載するチップは自社開発で、「M1 Pro」と「M1 Max」の2種類。M1 Proが10コアCPU(中央演算処理装置)に16コアのGPU(画像処理半導体)を搭載し、最大32ギガバイト(ギガは10億、GB)のメモリーを搭載できる。M1 Maxは、10コアCPUに32コアのGPU、最大64GBのメモリーとなる(スペックは構成による)。

今回は、10コアCPUと16GBのメモリーのM1 Proを搭載した14インチモデルの上位機をレビューしている。その性能はとてつもなく、8コアのCore i9を大きくしのぐという。GPUはインテルのCPU内蔵グラフィックスの10倍近い性能差があり、ノート向けの外付けグラフィックスと比べても、はるかに高性能だ(アプリやテストにもよる)。

CINEBENCH R23のテストでも、非常に高いスコアをたたき出す。驚異的なのは、負荷の高いベンチマークテストや4K動画の編集でも、ファンがほとんど回転しないこと。発熱量が少なければ、CPUのパフォーマンスも落ちづらい。瞬間的な最高性能を発揮できるだけでなく、長時間高性能が維持できるわけだ。

発熱量の少なさはバッテリー駆動時間にも有利に働く。14インチモデルで、最大17時間のビデオ再生や11時間のワイヤレスインターネットサーフィンができる。

多くのコネクターが復活

MacBookはこれまでコネクター類を排除してワイヤレス化を進めてきたが、新MacBook Proでは多くのコネクターが復活した。最新のデータ転送規格「Thunderbolt 4」端子を3つとHDMI端子を内蔵する。SDカードスロットも搭載した。動画や写真を編集するユーザーにとってはうれしい拡張性の高さだ。

充電専用端子「MagSafe」も復活し、ACアダプターからのケーブルを磁石で本体とくっつけるようになった。万一ケーブルに足を引っかけてもすぐ外れるので、本体が机から落ちるような心配は無用だろう。

Thunderbolt 4端子からの充電にも対応する。96ワット以上の充電器とケーブルを使うと高速充電ができるという。

キーボードもとても打ちやすくなった。これまでのMacBookはストロークの浅いキーボードが不評だったこともあるが、新MacBook Proのキーボードは誰もが打ちやすいと感じるはずだ。

新MacBook Proは仕事に向くのか

企業が導入しているパソコンの多くはWindows搭載機だ。Macが選択肢に入るのは当面難しいだろう。それでは会社ではWindowsを使い、プライベートでは新MacBook Proという選択はどうだろうか? たまに仕事を家に持ち帰って使うのであれば、そう困ることはないはずだ。もちろんメールのやり取りなどは問題ない。多くの会社が標準ソフトとしている「Microsoft Office」にはMac版もある。

ただし、Mac版OfficeはWindows版と100%互換性があるわけではないので、「Macがとても好きだ」という方にしか推奨できない。インテル製CPU搭載MacBookではWindowsを動かすことができたが、M1搭載の新MacBook Proでは無理と考えたほうがいいだろう。

つまり一般的なユーザーには、あえて新MacBook Proを買う必然性が見当たらない。Macを買うとしても、普及モデルの「MacBook Air」で性能は十分以上。普通の仕事に使うのにMacBook Proはオーバースペックと言える。

しかし動画や写真を編集するのなら、新MacBook Proは最有力候補だ。これから増えるであろう4K動画の編集も余裕でこなせる。ファイルの書き出し時間も圧倒的に短く、効率が大きく違う。

Windowsで同じようなパフォーマンスを望むなら、大型のデスクトップでなければ難しいだろう。クリエーター向けのノートパソコンやゲーミングノートでも、新MacBook Proと同等、もしくはそれを超える性能を発揮するのは難しい。ディスプレーの美しさや省電力性能の高さを含めてトータルで比較すると、Windowsにはライバルが見当たらない。

最近はプレゼンテーションに動画を入れるケースが驚くほど増えている。会社のパソコンの一定数を、動画編集用にMacBook Proにするという選択肢はあり得るだろう。

戸田覚
1963年生まれのビジネス書作家。著書は150点以上に上る。パソコンなどのデジタル製品にも造詣が深く、多数の連載記事も持つ。ユーザー視点の辛口評価が好評。

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