日経エンタテインメント!

広告効果をさらに高めるため、昨年8月には広告主が配信状況をリアルタイムに確認・分析できるダッシュボード「Otonal Ad Report」の提供を開始した。「分析ツールがあることで、広告を複数パターン制作した時の効果比較や、より効果的な配信時間などが分かりやすくなります」。音声広告は動画広告よりも低コストで制作できるため、複数パターンを流して、効果の高いものに絞っていくABテスト形式を行うことが多い。たくさん作って試せるのも音声広告の利点だ。

では、広告の観点から見た時にどんなコンテンツが求められるのだろうか。八木氏は、「重要なのはターゲットが明確であること」と話す。リスナー層が想定しやすいほど、ターゲットに合った広告を配信できるためだ。その上で、「BtoB向けの番組、女性向けの番組はまだ多くない」という。

音声配信とともに拡大が見込まれる音声広告市場。八木氏は、「デジタル音声広告はアメリカでは新たな広告ジャンルとして定着しているが、日本ではこれから。音声コンテンツで収益化できる企業やクリエーターを増やしていきたい」と意気込む。

(ライター 小松香里)

[日経エンタテインメント! 2021年11月号の記事を再構成]