融合と調和の力を発揮

この他者の力を融合させ、「と」の力を生かしながら仕事を進める姿勢は、20代のビジネスパーソンにとって特に重要であるように思います。新人時代は仕事内容を覚え、業務をこなすだけで必死な時期です。仕事のペースをつかみ始めた20代後半は、上司や先輩からの力を借りつつ、良い刺激を受けながら「融合と調和」の力を体感することが大切です。

この体感は30代以降の個人のスキルへと必ず還元されます。吉沢さんも、草彅さんだけでなく、多くの俳優さんたちと共演するなかで先輩の力を借りつつ、良い刺激を受けながら「融合と調和」の威力を発揮できている――。だからこそ、視聴者からの高評価が継続しているのではないでしょうか。

この勢いは最終回まで続くことと思います。その4日後の12月30日には、東京証券取引所で大納会が行われます。東京株式市場の年末の最終取引日に行われ、年内最後の取引を締めくくるイベントです。打鐘のセレモニーでは、その年に話題となったキーパーソンがゲストとして、取引終了の鐘を鳴らすのが恒例となっています。今年は渋沢栄一を演じた吉沢さんが選出されました。まさに1年を締めくくる大役としての人選です。

東京証券取引所がある日本橋兜町は渋沢栄一が築き上げた街であり、東京株式取引所(現東京証券取引所)を設立しました。渋沢栄一ゆかりの地にて吉沢さんが打つ鐘の音は、きっと趣あふれる響きを奏でてくれることでしょう。その音色に耳を傾けつつ、21年の様々な出来事を振り返りながら、新年が明るく幸せに満ちた1年になるよう心からお祈りしたいと思います。

(おわり)

鈴木ともみ
 経済キャスター。国士舘大学政経学部兼任講師、早稲田大学トランスナショナルHRM研究所招聘研究員。JazzEMPアンバサダー、日本記者クラブ会員。多様性キャリア研究所副所長。地上波初の株式市況中継番組を始め、国際金融都市構想に関する情報番組『Tokyo Financial Street』(STOCKVOICE TV)キャスターを務めるなど、テレビ、ラジオ、各種シンポジウムへ出演。雑誌やニュースサイトにてコラムを連載。近著に「資産寿命を延ばす逆算力」(シャスタインターナショナル)がある。

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