
そして再び3次審査課題曲のw-inds.『Beautiful Now』をLEO(BE:FIRST)、REIKO、JUNON、RAN、TENが歌い上げる。ここで挟んだのはTEN、SOTA、SKY-HIの3人による『F-3』。タイトなラップが印象的なSKY-HIのソロ曲は、3人でパフォーマンスすることでダンスやユニゾンが加わり、別の魅力を見せてくれた。最後の3次審査課題曲SKY-HI『Sexual Healing』には、RUI、SOTA、RYUHEI(BE:FIRST)、RYOKI(BE:FIRST)、SHOTA、SHUNTOに加えてSKY-HI自身も参加。
3次審査のプレイバックを軸としたこのパートでは、スクリーンに当時の彼らのパフォーマンスも映し出された。記憶が蘇るとともに今ステージに立つ全員の大きな進化を感じさせた。
「THE FIRST」の仲間への思いを胸に
以降、観客はステージを通して「THE FIRST」をほぼ時系列で追体験する至福の時にますますどっぷりと浸かっていく。富士山合宿の1つ目「クリエイティブ審査」のステージは、チームC(SHUNTO、SHOTA、REIKO、RUI、TAIKI)の『YOLO』で幕を開け、次いでチームB(RYOKI、RYUHEI、JUNON、RAN、SHUNSUKE)の『Good Days』、チームA(LEO、SOTA、MANATO、TEN ※NAOKIは不参加)の『“A”Life』が続く。クリエイティブ審査は、15人のメンバーが3つのチームに分かれ、同一のトラックにメンバーたちが歌詞とメロディー、コレオグラフィーを創ったもの。「THE FIRST」のオーディションとしての独自性を世に知らしめ、注目度がぐんぐん上がった審査でもあった。
3曲のパフォーマンス後には不参加のNAOKIがVTRで出演。そして、合宿参加メンバーとSKY-HIが再びステージに現れ、始まったのはBE:FIRSTの『Kick Start』。BE:FIRSTのデビューシングル『Gifted.』のカップリング曲であり、BE:FIRSTの7人がクリエイティブ審査と同じトラックを使い、「THE FIRST」の仲間への思いを胸に、新たなメロディーと歌詞、振り付けで作り直した曲だ。この曲を全員が集ったステージで歌う姿は非常にエモーショナルだった。
曲の途中でSKY-HIが「いやあ、みんな最高だよ」「いろんな才能がいろんなところにいると思うんだけど、俺、やっぱ何回生まれ直しても君たちと出会いたいもん」と話すと、ボーイズも「僕たちもそうですよ」「俺らもですよ」と口々に返す。「THE FIRST」が彼の人生にとっていかに大きなものだったかに、改めて強く感じ入るものだった。その後、SKY-HIは1人ひとりと最初の頃の思い出を振り返っていった。
(次回へ続く)


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(ライター 横田直子)