日経クロステック

「人が足りない」という悩みを抱える職場はたくさんあります。なぜ常に人が足りないのでしょう(写真はイメージ)=PIXTA

「明るく元気な人が欲しい」と言われても

筆者は会社員時代、人事責任者として日々他部署の担当役員から「人が足りないのに、回してくれないのか」「誰かいないのか」と言われ続けていました。揚げ句の果てに「余っている人がいるなら誰でもいい」と言う人もいました。

しかしいざ社員をその部署に配属してみると「なんであんなヤツをよこすんだ」「うちの部署だけ適当な異動をさせたんだろう」と言われる始末。「使えないヤツばかりよこすな」と叱られたことは数知れません。「社員を“ヤツ”などと言っている時点で不人気部署ですよ」と言いたい気持ちを抑えていました。

人事責任者からすると、こうした部署の要望に応えられないのには理由があります。「人が欲しい」というわりに、どんな人が欲しいかをきちんと認識できていないのです。

社内でよく繰り広げられている会話を紹介しましょう。

部下 「人が足りません。課長、なんとかしてください」
課長 「いやいや、部署内ではなかなか人がいなくて……。部長に言っておくから」
課長 「部長、人が足りません、増員しないとみんな辞めてしまいます」
部長 「それは困った。分かった、人事に言っておくよ」
部長 「アマガサ、なんとか人を増やしてもらえないか」
筆者 「増やしてほしいといっても、どんな人ですか」
部長 「とにかく、明るくて、元気で、辞めない人」