買ってよかったのは掃除機、憧れはライカ

小学6年生のときに、スカウトされて芸能界入り。そこから約10年かけて地歩を固めてきた志田さん。壁にぶつかったときは、どのようにして乗り越えてきたのか。

「私はものすごく負けず嫌い。オーディションに落ちたら、その悔しさを原動力にして乗り越えてきました。現場で誰かが良いお芝居をされていたら、『私ももっと成長したい』と奮起することも多かったですね。

日々意識しているのは、いろんな作品を見ることです。そして『この女優さんの表情はすてきだな』と思ったら、鏡の前でまねしてみる。自分が悲しくて涙を流しているときも、鏡を見て、『こういう顔で私は泣いているんだな』と確認したりします。役作りのためにノートもつけています。書く内容は、役の性格や、人物の相関図など。『ドラゴン桜』のときは親からドメスティックバイオレンス(DV)を受けている子の役だったので、DV被害についての資料を片っ端から調べ、大切だと思う言葉を書き出しました」

地道な努力が実を結び、近年、主演やヒロイン役が増えている。そんな志田さんが、最近買って良かったものとは?

「母の誕生日に、兄と2人でダイソンの掃除機をプレゼントしました。コードレスなので使いやすくて、吸引力もすごい。自分もその掃除機を借りて、よく掃除してます。

今、欲しいものですか? うーん、表情の演技力が欲しいです(笑)。あと、フィルムカメラが趣味なので、いつかライカのカメラを使ってみたいです。シャネルのようなハイブランドのバッグも、いつか買えたらいいなと思います。もうちょっと年齢を重ねたり、大きな仕事を乗り越えたりしたときに、自分へのご褒美として買ってあげたいですね」

志田彩良(しだ・さら) 1999年生まれ、神奈川県出身。スカウトを受けて芸能界入り。13年から15年にかけてファッション誌『ピチレモン』の専属モデルを務めた。14年に女優デビュー。17年の映画『ひかりのたび』で長編初主演を飾った。以降、『mellow』(20年)、『鬼ガール!!』(20年)などの映画で活躍。出演ドラマには『チア☆ダン』(18年)、『ゆるキャン△』シリーズ (20年〜)、『だから私はメイクする』(20年)、『ドラゴン桜』(21年)などがある。
(c)2020 映画『かそけきサンカヨウ』製作委員会

『かそけきサンカヨウ』

高校生の国木田陽は、幼い頃から音楽家の父と二人暮らし。家事を担いながら、平穏な日々を送っていた。しかし父が再婚。新たな家族との暮らしに戸惑う一方で、実の母への思いが募っていく。ある日、同級生の陸を誘い、実母の絵の個展に足を運ぶのだが……。監督・今泉力哉 原作・窪美澄『水やりはいつも深夜だけど』(角川文庫刊)所収『かそけきサンカヨウ』  脚本・澤井香織、今泉力哉 出演・志田彩良、井浦新、鈴鹿央士、中井友望、鎌田らい樹、遠藤雄斗、石川恋、鈴木咲、海沼未羽、菊池亜希子、西田尚美、石田ひかり 全国ロードショー中

(文 泊貴洋、写真 藤本和史)