どんな空間にもなじむキレイキレイ
デザインの良いところ、悪いところを聞いた(Q5)。

Aでは、デザインに対して「おしゃれでかわいい」という感想が多かった。「フェミニンなピンクも花柄も全部がかわいい」(女性40代)、「見た目が華やかで子どもが喜んで使いそう」(女性30代)といったコメントがあった。見た目のかれんさが、手洗い時の気分を高揚させてくれるようだ。
花のグラフィックも人気で、香りのイメージにつながっていた。「すてきで良い匂いを連想する」(女性40代)などのコメントが多かった。
かわいらしさが評価される一方で、「派手すぎて我が家の洗面台に合わない」(女性60代)、「派手で生活感が出る」(女性30代)といったコメントもあった。
Bで最も目立っていたのが、「シンプルで良い」というコメントだ。「置き場を選ばない」(女性30代)、「余計な成分が入ってなさそう」(女性30代)、「“手を洗う”という機能本位で好感が持てる」(男性60代)などの意見があった。ボトルのフォルムも、「優しいイメージで使いやすそう」(女性50代)、「クラフト装飾が陶器のようで、高級感がある」(女性30代)と好評。
「ボトルのフォルムは、『うるおいバリア処方で手肌を守りつつ、殺菌・消毒してほしい』という思いから、手のひらで包み込みたくなるような柔らかなシェイプを目指した。デザインチームで最初に紙粘土の模型を作り、そこから金型を製作した。そうすることで、人の手で作ったような柔らかさを表現した」(小西氏)。同時に、通常のキレイキレイよりも手肌への優しさを想起させ、使用する際に心地よく、気分が高揚するように、ボトル底部にクラフト装飾を施したという。
Bは、Aに比べて香りや気持ちに関するコメントが少なかったが、機能性が高そうで、かつどんな場所にもなじむデザインが高く評価されていた。
「あなたはどんなタイプのハンドソープを使いたいですか」(Q6)と聞くと、「泡の出るタイプ」が82.1%、「液体タイプ」が9.3%、「固形石けんタイプ」が7.3%、「その他」が1.3%だった。泡のタイプがメジャーなようだ。
「コロナ禍で手洗いの頻度は変わりましたか」(Q7)という質問では、「手洗いの頻度は増えた」が74.4%、「手洗いの頻度は変わらない」が25.3%、「手洗いの頻度は減った」が0.3%だった。7割以上の人の手洗いの頻度が上がっていた。

2021年12月上旬、インターネットを介してアンケートを実施。有効回答数は男性150人、女性150人の合計300人。20代、30代、40代、50代、60代の各世代とも男女30人ずつ。
調査協力:クリエイティブサーベイ
(ライター 近藤彩音)
[日経クロストレンド 2022年1月28日の記事を再構成]