日経エンタテインメント!

映画は感謝のアトラクション

――お2人が考える「あなたの番です」のこれほどのヒットの要因は、なんだと思いますか?

田中 いろいろな視聴の仕方があったことも大きかったと思います。ミステリーを楽しむ人もいれば、考察にいそしむ人もいて、それぞれのキャラを楽しむ人もいる。そして、それらについて見ている人同士で話すこともできる。

原田 そうですね。確かにドラマの楽しみを共有することで、いろいろな人と話すきっかけが作れる作品だったのかもしれないです。私はこの作品で本当にいろいろな方から声を掛けていただきましたし、友達からも毎週、毎週、連絡をもらって。「え、このドラマ見ていいの!?」と思うぐらいの小学生低学年のお子さんや、年配の方まで。全く知らない方々からも「見てます」という声を掛けていただく機会が増えて、すごく大事な作品になっているなと思います。

田中 こうして映画としてもう1度やれること自体が奇跡のようなことなので、これをかなえてくださったみなさんには本当に感謝しかないです。僕の考えですけど、今回の映画はお祭りだと思っています。ドラマを心から愛して盛り上がってくれた方々に向けた感謝のアトラクションになっているというか。あとはやっぱり絶対的に、みんなが望んでいた“菜奈ちゃんが生きている世界線”が、ここで実現している。ドラマを見てくださったみなさんへの「ありがとう」のメッセージ代わりにもなると思っているので、ただただ楽しんでもらえればいいなと思っています。

――お2人にとっての2021年は、どんな年でしたか?

田中 いろいろあった1年でした。久しぶりの舞台『もしも命が描けたら』も含めてお仕事は全部が楽しかったし、決して負の感情ばかりではないのですが……もうちょっとキラキラできたんじゃないか? とは思っています。

原田 これ以上?(笑)

田中 いやぁ全然、全然。

原田 私は音楽もしているので、今年もコロナ禍の影響でライブができなかったというのは少し残念でした。でもその代わり、この映画にしても他のドラマにしても、女優のお仕事で良い出会いがたくさんあった年でもありましたね。

――2022年は、どんな年にしたいと考えられていますか?

田中 やっぱり、それはもう!

原田 キラキラ?

田中 キラキラです! キラキラさせていきたいと思います!(笑) 自分のこともですが、環境などもさらに良くなってキラキラしていく年になっていけばいいなと思います。みんなと一緒にキラキラしていきたいです。

原田 私は22年で芸能界デビュー40周年を迎えるんですが。

田中 すごい!

原田 それに合わせて今、アルバムなどの音楽面でも準備をさせていただいています。私もキラキラした年にするために頑張るしかないなと思っています。そして圭さんのおっしゃる通り、みんなにとっても22年は自由に旅ができるような世界になればいいですよね。

『あなたの番です 劇場版』
(C)2021『あなたの番です 劇場版』製作委員会
 企画・原案を秋元康が手掛け、2019年にマンション住民たちの“交換殺人ゲーム”で話題になったドラマ作品が映画化。年の差カップルの菜奈(原田知世)と翔太(田中圭)は、結婚を機に引っ越して仲良くなったマンションの住人たちを招待して船上ウエディングパーティーを開催することに。だが、そこで連続殺人が発生し……。12月10日(金)公開/東宝配給。

(ライター 松木智恵)

[日経エンタテインメント! 2022年1月号の記事を再構成]