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6人組ユニットONE N' ONLYが実感 TikTokからファンに

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NIKKEI STYLE

日経エンタテインメント!

2018年にデビューした、6人組ダンス&ボーカルユニットONE N' ONLY(ワンエンオンリー)。スターダストプロモーションが手掛けるアーティスト集団のEBiDANに所属し、先輩グループには超特急やDISH//らを持つ。そんな彼らは、J-POPとK-POPを融合した"JK-POP"スタイルを武器に"唯一無二"の存在を目指している。

ONE N' ONLYの名を世に広く知らしめたのがTikTokだ。コロナ禍をきっかけに力を入れるようになり、昨年7月に上げたNiziUの『Make you happy』のダンス動画で初めて100万再生を突破。21年8月現在のフォロワー数は300万人を超える。この数字は、日本の音楽アーティストの中でNo.1。面白いのは、その内ブラジルのフォロワー数が約80万人を占めることだ。昨年11月に、ブラジルで流行していた楽曲『ヘカイレイ』のダンス動画を投稿したところ、フォロワー数が急増、南米から高い支持を得るようになった。

NAOYA(以下、ナオヤ) TikTokに初投稿したのは18年7月の「全力○○」で、はやりに乗っかってみようぐらいの軽い気持ちで始めました。

HAYATO(以下、ハヤト) そこからは不定期でダンス動画などを上げてたんですけど、全くやってない時期もありました。本格的に始めたのは昨年コロナ禍になったことで、ファンの方たちともっと接点を持ちたいと思ったからです。

KENSHIN(以下、ケンシン) 初めてバズったと感じたのは、NiziUさんの『Make you happy』に合わせて縄跳びダンスをした動画。100万再生を超えるヒットになって、「おぉー!」みたいになったよね。

ハヤト そこからもっとバズらせようという気持ちが強くなりました。そこで日本の曲だけじゃなく、各国で流行している曲もやってみようと。調べるうちに南米の中でもブラジルのチャートだけは独立していて、ブラジルでしかランクインしていない曲がいくつもあることが分かったんです。

REI(以下、レイ) そこでたまたま『ヘカイレイ』のダンス動画を上げたところ、ブラジルは真裏なので、普段はあり得ない夜中に「いいね」の通知がめちゃくちゃ来て。ポルトガル語でたくさんコメントも来てたんですが、当時は全く何が書いてあるのか分かりませんでした(笑)。

TETTA(以下、テッタ) 最初は絵文字で判断してましたね。きっとこれはいいことを書いてくれてるんだろうなって。あと、TikTokの翻訳機能もすごく役に立ちました。

EIKU(以下、エイク) これが1つの正解なんだろうなという手応えがあったので、そこからは、はやった曲があればすぐ取り上げて投稿するようになりましたね。

ナオヤ ブラジルのダンスって、独特のバイブスやノリがあるので、取り入れて踊るのが楽しくて。そうすればフォロワーも増えるし、「この曲で踊って」とリクエストもいっぱい来る。それに応えるごとに数字が伸びていきました。

「BTSじゃないほうでしょ」

ハヤト ブラジル人のアーティストと仕事をした日本人の方から聞いた話なんですけど、僕らの話題を振ったら、「知ってるよ。あのBTSじゃないほうでしょ?」と言ってくれてたらしくて(笑)。おこがましい話だとは思うんですけど、現地のアーティストにも知ってもらえてるのはうれしいですね。

ブラジルでの人気を受け、今年5月には、ブラジルのファンたちとのオンラインでのチャット会も開催。その経験から得たものは大きかったようだ。

ケンシン 時差が12時間あるので、朝7時半に事務所に集合して。それでビデオ越しに「Ola!」(ポルトガル語で"こんにちは"の意)って言う感じでした(笑)。

テッタ ファンの方のリアクションが日本と違ってめちゃくちゃ大きいんだよね。"お客さん1人対僕たち6人"でも全然動じずにノリノリのテンションで(笑)。

ケンシン 逆に俺らのほうが緊張してるくらいだった(笑)。

ハヤト そこでようやく、TikTokからファンになってくれることがあるんだと実感できました。

レイ 正直チャット会をやるまでは信じられなかったんですよね。たくさんコメントは来てるけど、「本当にブラジルにファンの方いるのかな?」って。でも、実際に顔を見て話して、味わったことのないうれしさを感じました。

ナオヤ あと驚いたのは、僕たちのミュージックビデオや、僕が出演したドラマを見てファンになってくれた方がいたこと。TikTok以外のきっかけがあったことも知れたのは貴重でしたね。

エイク あのチャット会を経て、ポルトガル語をもっと勉強しなきゃと。今みんなで習ってるんですけどなかなか難しくて……(笑)。

レイ 文法によって発音は変わるし、活用もすごくいっぱいある。ただ、少しずつですが、分かってきた部分もあるので、楽しくなってきています。

ハヤト TikTokのコメントの内容も少しずつ理解できるようになってきたしね。最近はコメントを通して、日本のファンの方たちが、南米のファンの方たちとコミュニケーションを取ってるのも見かけます。僕らをきっかけに、南米に興味を持ってくれてると思うと、うれしいですね。

ツッコミどころを意識

6人それぞれが様々なTikTok動画をチェックし、メンバー同士で共有、毎日投稿を続けることでフォロワー数を着実に伸ばしてきた。そんな彼らだけに、動画の撮影や編集をする上でのこだわりも数多くあるという。

レイ 撮影する際は、1つの画面の中に、仲良く楽しみながらやってる僕たちを収めようという意識は常にありますね。きっとファンの方たちが見たいのはそういう姿だと思うので。

エイク だから表情って意外と大切なんです。海外の方たちにも、表情は確実に伝わるので、笑顔はもちろんですけど、変顔をするときも全力ですね(笑)。

ケンシン そういう意味では、変顔のような「ツッコミどころの多い動画にする」のも大事だよね。

ハヤト 確かに、爪痕を残すじゃないですけど、見てくれた方がコメント欄に書きたくなる動画にしようと意識してますね。

ナオヤ TikTokはコメントが増えていくにつれて、より盛り上がっていったりするんです。例えば、「ナオヤくんの変顔が良かった」ってコメントが付くと、それを見た方がまた同じ動画を見てくれて、さらにコメントをしてくれるみたいな。

ハヤト 編集でいうと、ダンス動画のポイントはあまり加工しないことですかね。ちゃんと踊りを見せたほうがファンの方たちの反応もいい。BTSさんのダンスを完コピした時は、BTSさんと同じステッカーを使い、少しきらびやかなサムネにするぐらいでした。

エイク BTSじゃないほうとして(笑)、『Dynamite』や『Butter』を真剣に踊ったよね。

レイ あと動画のキャプションには、踊っている曲の国の言語でもタイトルを表記したり、国旗も付けたりしてより分かりやすくしています。

『ドラゴンボール』で大失敗

これまでに約650本の動画を上げ、100万再生を超える作品を何本も生み出してきたONE N' ONLYだが、狙ってバズらせることはやはり難しいという。

ハヤト バズらせようと常に試行錯誤していますけど、意外と凝るとバズらないのはあるかもしれないですね(笑)。例えば、ブラジルで『ヘカイレイ』がバズった後に、「ブラジルでバズる日本の文化って何だろう?」と、みんなでめちゃめちゃ調べたんです。

エイク そうそう。そしたらアニメの中でも『ドラゴンボール』がバズってるとの情報を発見して。それでテッタに悟空の全身コスプレをしてもらい、昔はやった「かめはめ波チャレンジ」をやりました。

ハヤト 「俺らがこれをブラジルで大流行させる!」って気持ちで、場所も何カ所かで撮影をして。しかも、ゴリゴリに編集したのに平均よりも全然いかないという……(笑)。

テッタ あれを撮ったのは真冬で、悟空の衣装は半そでだったから、俺凍えそうになりながら踊ったりしたんだけどね(笑)。

ケンシン あの敗因はなんだったんだっけ?

ナオヤ ブラジルだと、TikTokのメインユーザーである若い層には『ドラゴンボール』は、そんなにはやってなかったんじゃないかって話で。

レイ かと思ったら、ナオヤが「サクッと撮ろうよ」と言ってやった「楽天ポイントダンス」は360万再生の大バズ動画になったりするしね(笑)。

ハヤト そう言えば、8月に(コロンビア出身の人気シンガー)シャキーラさんの新曲を踊って上げたら、シャキーラさんがその動画をTikTokとインスタグラムのストーリーに「東京の子たちが踊ってくれてる」とアップしてくれたんです。

テッタ あれはビックリした。シャキーラさんのインスタのフォロワー数って7000万人いるから、僕らのインスタも一気に1000人くらい増えた。

ナオヤ 僕らはブラジルを筆頭に、南米には強くなってきてる実感はあるので、そこは維持しつつ、今後はもっといろんな国で人気になりたいですね。これまでも人口が多い国を狙って、ロシアやインドネシアなどの曲を上げてバズった作品もあるので。

ケンシン インドは何回やってもバズらなかったよね……。ファンの方から「インドでは見られないらしいですよ」と教えてもらって、「えっ!」って感じだったけど(笑)。

レイ でも、TikTokを使って、世界の架け橋のような存在にはなりたいと思いますね。今もやってますが、海外の曲を僕らが日本に紹介したり、逆に日本の曲を海外に発信したりすることは、今後も意識的に取り組んでいきたいです。

ハヤト TikTokのフォロワー数でいうと、年内に500万人が目標ですね。

9月3日にはラテン調の楽曲『L.O.C.A』をブラジルの母国語である、ポルトガル語バージョンで配信リリースするなど、アーティスト活動も世界を意識したものとなってきている。

テッタ 「ブラジルのチャートに僕らの曲を刻みたい」、という思いからの挑戦ですね。以前、『L.O.C.A』がラテンテイストの曲ということで、TikTokにサビだけをポルトガル語にして上げたら評判が良くて。フルバージョンを作ってみようとなりました。

ハヤト ただ、ポルトガル語は言葉数が多い上に、ちょっとずつつながってたりするので、特にラップが難しかった。しっかり発音を教えてもらい、ポルトガル語圏の人が聴いてもカッコいいものに仕上がったので反応が楽しみですね。

ケンシン やっぱりTikTokでブラジルの音源でずっと踊ってたことが生きてるかなと。徐々にブラジルのグルーヴが備わってきてる気がします(笑)。

世界ツアーはまず南米から

ナオヤ TikTokを通して視野が広がったことで、今後のアーティストとしての目標も少しずつ変わってきていて。もともとは「武道館や東京ドームでライブをやりたい」だったんですが、世界に羽ばたくグループになりたいという気持ちが今は強いです。

テッタ みんなでよく話しているのは、コロナが落ち着いたら、ワールドツアーをやって、まずは南米に行きたいねって。

ハヤト 「まずはアジアから」じゃなくて、裏側からね(笑)。

ナオヤ 僕らの曲をプロデュースしてくれてるのは韓国人のJUNEさんという方なんです。日本人のグループがK-POPの良さも取り入れた"JK-POP"という新しいジャンルを武器に、今後も勝負していきたいと思ってます。

(ライター 小松香里)

[日経エンタテインメント! 2021年10月号の記事を再構成]

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