6人組ユニットONE N' ONLYが実感 TikTokからファンに

日経エンタテインメント!

2018年にデビューした、6人組ダンス&ボーカルユニットONE N' ONLY(ワンエンオンリー)。スターダストプロモーションが手掛けるアーティスト集団のEBiDANに所属し、先輩グループには超特急やDISH//らを持つ。そんな彼らは、J-POPとK-POPを融合した“JK-POP”スタイルを武器に“唯一無二”の存在を目指している。

スターダストプロモーション所属の6人組のダンス&ボーカルグループ。2019年リリースの2ndシングル『Dark Knight』、3rdシングル『Category/My Love』は共にオリコン週間チャート1位を記録。20年4月発売の1stアルバム『ON’O』もオリコンデイリーチャートで1位を獲得する(写真:中川容邦)

ONE N' ONLYの名を世に広く知らしめたのがTikTokだ。コロナ禍をきっかけに力を入れるようになり、昨年7月に上げたNiziUの『Make you happy』のダンス動画で初めて100万再生を突破。21年8月現在のフォロワー数は300万人を超える。この数字は、日本の音楽アーティストの中でNo.1。面白いのは、その内ブラジルのフォロワー数が約80万人を占めることだ。昨年11月に、ブラジルで流行していた楽曲『ヘカイレイ』のダンス動画を投稿したところ、フォロワー数が急増、南米から高い支持を得るようになった。

NAOYA(以下、ナオヤ) TikTokに初投稿したのは18年7月の「全力○○」で、はやりに乗っかってみようぐらいの軽い気持ちで始めました。

HAYATO(以下、ハヤト) そこからは不定期でダンス動画などを上げてたんですけど、全くやってない時期もありました。本格的に始めたのは昨年コロナ禍になったことで、ファンの方たちともっと接点を持ちたいと思ったからです。

KENSHIN(以下、ケンシン) 初めてバズったと感じたのは、NiziUさんの『Make you happy』に合わせて縄跳びダンスをした動画。100万再生を超えるヒットになって、「おぉー!」みたいになったよね。

ハヤト そこからもっとバズらせようという気持ちが強くなりました。そこで日本の曲だけじゃなく、各国で流行している曲もやってみようと。調べるうちに南米の中でもブラジルのチャートだけは独立していて、ブラジルでしかランクインしていない曲がいくつもあることが分かったんです。

REI(以下、レイ) そこでたまたま『ヘカイレイ』のダンス動画を上げたところ、ブラジルは真裏なので、普段はあり得ない夜中に「いいね」の通知がめちゃくちゃ来て。ポルトガル語でたくさんコメントも来てたんですが、当時は全く何が書いてあるのか分かりませんでした(笑)。

TETTA(以下、テッタ) 最初は絵文字で判断してましたね。きっとこれはいいことを書いてくれてるんだろうなって。あと、TikTokの翻訳機能もすごく役に立ちました。

EIKU(以下、エイク) これが1つの正解なんだろうなという手応えがあったので、そこからは、はやった曲があればすぐ取り上げて投稿するようになりましたね。

ナオヤ ブラジルのダンスって、独特のバイブスやノリがあるので、取り入れて踊るのが楽しくて。そうすればフォロワーも増えるし、「この曲で踊って」とリクエストもいっぱい来る。それに応えるごとに数字が伸びていきました。

「BTSじゃないほうでしょ」

ハヤト ブラジル人のアーティストと仕事をした日本人の方から聞いた話なんですけど、僕らの話題を振ったら、「知ってるよ。あのBTSじゃないほうでしょ?」と言ってくれてたらしくて(笑)。おこがましい話だとは思うんですけど、現地のアーティストにも知ってもらえてるのはうれしいですね。

ブラジルでの人気を受け、今年5月には、ブラジルのファンたちとのオンラインでのチャット会も開催。その経験から得たものは大きかったようだ。

ケンシン 時差が12時間あるので、朝7時半に事務所に集合して。それでビデオ越しに「Ola!」(ポルトガル語で“こんにちは”の意)って言う感じでした(笑)。

テッタ ファンの方のリアクションが日本と違ってめちゃくちゃ大きいんだよね。“お客さん1人対僕たち6人”でも全然動じずにノリノリのテンションで(笑)。

ケンシン 逆に俺らのほうが緊張してるくらいだった(笑)。

ハヤト そこでようやく、TikTokからファンになってくれることがあるんだと実感できました。

レイ 正直チャット会をやるまでは信じられなかったんですよね。たくさんコメントは来てるけど、「本当にブラジルにファンの方いるのかな?」って。でも、実際に顔を見て話して、味わったことのないうれしさを感じました。

ナオヤ あと驚いたのは、僕たちのミュージックビデオや、僕が出演したドラマを見てファンになってくれた方がいたこと。TikTok以外のきっかけがあったことも知れたのは貴重でしたね。

エイク あのチャット会を経て、ポルトガル語をもっと勉強しなきゃと。今みんなで習ってるんですけどなかなか難しくて……(笑)。

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