ただし、実際の運用を考えるとこれだけでは不十分。プロバイダーのアドレスからメールを送るために、いちいちOutlookアプリなどを開く必要があるからだ(ここではGmailをウェブブラウザーで操作する前提で話を進めるが、GmailはOutlookアプリで利用することも可能。POPとIMAPの両方に対応する)。Gmailの画面からプロバイダーのアドレスで送信できるほうが断然便利。Gmailにはそんな設定も用意されている(図4)。

まずは、Gmailで「アカウントとインポート」の設定画面を開き、プロバイダーのメールアドレスを登録する。するとプロバイダーのアドレスに確認コードが送られてくるので、それを使って認証する(図5~図8)。




登録が終わったら、設定画面でGmailとプロバイダーメールのどちらをデフォルト(既定)にするかを選択できる。メールの返信時に受信したアドレスから返信するか、それとも常にデフォルトのアドレスから返信するかも選択可能だ(図9)。いずれを選んでも、送信時に随時アドレスを変更できるので不自由はない(図10)。


(ライター 岡野幸治)
[日経PC21 2022年4月号掲載記事を再構成]