
バラエティーでの3人の役割分担は、「体を張るのは僕、エピソードトークは岸、青山は説明する人」と和田。ドッキリ企画の常連になった和田について「天職ですよ。バラエティーの歴史が変わるくらいリアクションが面白い」と岸は絶賛するが、和田本人は「マネジャーには、ドッキリはNGにしてくれと何回も言っているのに。ホントに嫌なんです」と本音をもらす。
ネタはほとんどがコントだが、数年前には漫才に挑戦したことも。「和田が『恥ずかしいから、もうできない』と言ってきたからやめましたけど」と青山が説明すると、和田は「俳優気質なんですかね。キャラクターに入っていないと恥ずかしくて」と笑わせた。
最近気分が上がった仕事は、「(明石家)さんまさんに初めてお会いできたことですかね」と青山が言うと、岸も「『痛快!明石家電視台』(MBS)でトークのときに、さんまさんや(間)寛平さん、(村上)ショージさんが笑ってくれて、めちゃくちゃ感激しました」と同意。和田はかまいたちの名前を挙げた。「山内(健司)さんが島根県出身で同郷なんです。会うたびに褒めてくれて。先日は特番の『ドラフトコント』で指名してもらえて、うれしかったです」(和田)
今後の目標について青山は、「『キングオブコント』には挑戦し続けたい」と言い、その思いは3人共通している様子。また和田は「同期の相席スタートの山添(寛)がライバルなので、あいつと『ドキュメンタル』(Amazonプライム・ビデオ)で戦いたい」と個人的な野望も明かした。
確かな演技力とユニークなキャラクターが武器。広く顔が知られるようになった先には、俳優としての活躍も期待できそうな3人だ。
和田まんじゅう、1985年9月20日生まれ、島根県出身。青山フォール勝ち、1986年1月19日生まれ、島根県出身。岸健之助、1983年8月9日生まれ、山口県出身。21年には島根県観光大使「遣島使」に任命された。吉本興業所属。
(ライター 遠藤敏文)
[日経エンタテインメント! 2022年2月号の記事を再構成]