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ウエスト・サイド物語を再映画化 スピルバーグの足跡

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日経エンタテインメント!

1961年にも映画化された名作ブロードウェイミュージカル『ウエスト・サイド物語』を再び映画化した『ウエスト・サイド・ストーリー』が、2月11日に公開された。監督は数々のヒット映画を手掛けてきたスティーブン・スピルバーグだ。

映画『ウエスト・サイド物語』が61年に公開されてから60年余り。50年代のニューヨーク、マンハッタンのウエスト・サイドを舞台に、ヨーロッパ系移民のジェッツとプエルトリコ系移民のシャークスが対立するなかで描かれる恋愛、というストーリーは変わらないが、人々の分断が広がった米国では、当時よりも作品が持つテーマが重く響くようになった。2月8日に発表されたアカデミー賞のノミネートでは、作品賞や監督賞など7部門で候補となった。作品賞で候補になるのは『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(2017年)以来4年ぶり、監督賞で候補になるのは『リンカーン』(12年)以来9年ぶりとなる。[※両作品とも候補になったのは公開翌年のアカデミー賞なので、4年ぶり、9年ぶりと表記]

この機会に現在75歳のスピルバーグのキャリアを改めて振り返る。

劇場デビュー作でカンヌ脚本賞

1946年12月18日生まれのスピルバーグは、大学時代に撮った短編映画『アンブリン』が認められてハリウッドメジャースタジオの1社、ユニバーサルと契約する。

71年にテレビドラマ『刑事コロンボ』で監督を務め、同年、テレビ映画として撮った『激突!』が評価され、日本とヨーロッパなどで劇場公開される。74年に劇場公開デビュー作となる『続・激突!カージャック』がカンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞。その後、75年に『ジョーズ』、77年に『未知との遭遇』を大ヒットさせたことで若き天才監督として脚光を浴びる。

80年代に入ると監督にプロデュースに大活躍する。

81年『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(監督作)、82年『E.T.』(監督作、日本で配給収入96.2億円をあげ当時の歴代興行収入記録1位に。以下の配給収入もすべて日本でのもの)、84年『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(監督作)、『グレムリン』(プロデュース作)、85年『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『グーニーズ』(プロデュース作)、88年『ロジャー・ラビット』(プロデュース作)、89年『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(監督作)と、毎年のようにヒット作を生み出した。

90年代に2度のオスカー監督賞

90年代に入ってもスピルバーグの快進撃が続く。90年にプロデュース作の『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART 2&3』が洋画年間1位と2位を独占したのを皮切りに、93年『ジュラシック・パーク』(監督作、配給収入83億円をあげ当時歴代2位)や93年『シンドラーのリスト』(監督作)、98年『ディープ・インパクト』(プロデュース作)など大ヒット作を連発した。

『シンドラーのリスト』では初めてアカデミー賞作品賞と監督賞に輝き、『プライベート・ライアン』(98年)では2度目の監督賞を受賞した。

85年にテレビドラマ『世にも不思議なアメージング・ストーリー』をプロデュースしたのを皮切りに、テレビ界へも進出する。92年にアニメ『アメリカ物語 ファイベルの冒険』、2001年にトム・ハンクスとタッグを組んで第2次大戦を題材にしたドラマ『バンド・オブ・ブラザース』、11年にSFドラマ『フォーリング・スカイズ』を製作するなど、精力的に活動している。

自らの会社でオスカー作品賞3連覇

1994年、スピルバーグ監督は元ウォルト・ディズニー・スタジオ社長のジェフリー・カッツェンバーグ、音楽プロデューサーのデビッド・ゲフィンと、ドリームワークスを設立。自社で製作から劇場配給・宣伝まで行う映画会社のオーナーとなり、監督やプロデューサーの枠を超えて活動するようになる。

ドリームワークスは2000年~02年にかけて『アメリカン・ビューティー』『グラディエーター』『ビューティフル・マインド』と3年連続でアカデミー賞作品賞を受賞するなど大躍進を見せた。大ヒット作の連発でアメリカ市場での年間興行収入シェアが10%を超えてメジャースタジオに肩を並べたこともあったほどだ。

04年にはアニメーション部門を分離し、実写製作に注力してきたが、毎年10本近くを作るには巨額の資金が必要なことから05年末に大手パラマウント傘下に入った。

娯楽大作から社会派ドラマへ

00年代も監督作が大ヒットする。01年『A.I.』(興行収入96.6億円)、02年『マイノリティ・リポート』(52.4億円)、05年『宇宙戦争』(60億円)、08年『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(57.1億円)。

だが、10年代に入ると興行収入20億円超えの作品が生まれなくなる。18年に公開され、今話題のメタバースを舞台にした『レディ・プレイヤー1』が25.5億円をあげ、久々の20億円超えとなった程度だった。

10年代の監督作は娯楽大作ではなく、感動ドラマや社会派ドラマが多くなった。ヒットはしなかったものの、アカデミー賞作品賞には数多くノミネートされた。11年『戦火の馬』、12年『リンカーン』、15年『ブリッジ・オブ・スパイ』、17年『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』、そして20年代に入り『ウエスト・サイド・ストーリー』が作品賞候補となった。

1961年版ではプエルトリコ系移民のシャークスの大半を白人が演じたが、スピルバーグは新作でLatinx(中南米系)の俳優を起用した。61年版ではカメラはあまり動かず、セットは作り物っぽく、舞台劇をそのまま映像化した印象だった。新作ではニューヨークのスラム街をリアルに再現し、カメラが縦横無尽に動いて俳優陣の躍動感あふれる踊りを活写する。ダイナミックな見せ方を知り尽くしたスピルバーグの真骨頂だ。

『ウエスト・サイド・ストーリー』
 1950年代のニューヨーク、マンハッタンのウエスト・サイドではヨーロッパ系移民のジェッツとプエルトリコ系移民のシャークスが激しく敵対していた。ある日、ジェッツの元リーダーであるトニーとシャークスのリーダーの妹マリアはダンスパーティで出会い引かれ合う。『Tonight(トゥナイト)』『America(アメリカ)』など名曲の数々がダイナミックなダンスと歌唱で生まれ変わっている。2月11日公開 ウォルト・ディズニー・ジャパン配給

(ライター 相良智弘)

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