――今度のストールは細身ですね。選んだポイントは?
「シックなネイビーのアイテムが中心の着こなしなので、“差し色”になるようなベージュを選びました。また、首にかけたストールをベストの中にしまい込んでいるのもポイントです。あまり主張させず、裾や首元からさりげなくのぞかせるくらいが、おしゃれだと思います」


――ダウンベストは、あまり見ないデザインです。どこのブランドですか?
「TEATORA(テアトラ)です。旅先で着るのを想定したダウンベストで、大ぶりなポケットにスマートフォンや財布、ストールなどをまとめて収納できます。また、手袋をつけていても開閉できる、ユニークな構造のフロントボタンも魅力ですね」
――パンツはどこのものですか?
「同じくテアトラの一着です。後ろにポケットがなく、座るときにストレスがありません。ウエスト部分にゴムを使ったイージー仕様なので、はき心地もいいですね。椅子に長時間座るクリエーターをターゲットにした、このブランドらしいこだわりが感じられます」

ジャンル“ごちゃまぜ”コーデ 指ぬきグローブで暖かく
――最後はコートやインナーダウン、パーカーを重ね着したコーディネートです。
「カジュアルなパーカーやスポーティーなダウンジャケット、ミリタリーウエアを意識したパンツなど、印象の異なるアイテムをかけ合わせました。ジャンルレスにブランドを取り扱うロフトマンらしさが最も表れた着こなしです。“ごちゃまぜ”なコーディネートですが、全体の色をベージュやカーキといったアースカラーでまとめ、統一感も出しています」

――コートはシンプルでコーディネートしやすそうなデザインです。
「ガーデニングウエアをテーマにした日本のブランド、SASSAFRAS(ササフラス)の一着です。一見すると比翼仕立てのベーシックなコートですが、実は裏地に複数のポケットが配置されています。手袋やストールなど、冬小物をまとめて収納できますよ」
――ここでも指ぬきグローブを採用していますね。
「1組目と同じ、BROWN by 2-tacs(ブラウンバイツータックス)のグローブです。やや長めに作られた指部分や、フィット感を高める立体的な構造など、細部にこだわりが見られますね」


――インナーのダウンジャケットはどんなものですか?
「NANGA(ナンガ)の一着です。ダウンアイテムによく見られるスポーティーなツヤ感がない、マットな生地が特徴ですね。着ない時には、付属のバッグに収納してコンパクトに持ち運ぶことも可能です。ジャケットやコートのポケットに入れて手ぶらで遠出もできますよ」
――シューズはパラブーツの一足です。
「全体に淡い色味のアイテムが多いので、黒のレザーシューズで印象を引き締めています。上品な素材のストールや艶のあるレザー素材といった“色気”のあるアイテムを取り入れると、ぐっと大人らしい着こなしにまとまるのも押さえておいてほしいポイントですね」

文:FACY編集部 山梨幸輝(https://facy.jp/) 写真:加藤潤

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