
寒さが厳しい冬には、アウターだけでなくストールやグローブ(手袋)といった小物にも気を配りたい。身につけて暖かく、コーディネートのアクセントにもなるおしゃれなアイテムには、どんなものがあるだろうか。東京・渋谷の代々木上原駅近くにあるLOFTMAN TOKYO(ロフトマン東京)の上松哲也さんに聞いた。
気温の変化に合わせて 調整しやすいストール
――店頭での冬小物の売れ行きはいかがですか?
「当店がオープンした2021年10月から安定して売れていますね。グローブやソックスはほとんどが1万円以下、ストールは2万円代からと、アウターなどに比べて手ごろなのが理由でしょう。中でも価格帯が低いソックスは好調ですね」
――冬小物としては、まずどんなアイテムを検討すればいいですか?
「ストールですね。身体全体を効率よく温めるには、まず首を保温するといいといわれます。特に電車通勤をされている方は細身のストールを手に入れるのがいいと思います。つけたり外したりしやすいので、車内と屋外の温度に合わせて手軽に調節できます」

――特におすすめはありますか?
「当店がスコットランドのニットブランド、Glenmac(グレンマック)に別注した一品はいかがでしょう。立体感のあるリブ編みの生地がコーディネートのアクセントにぴったりです。適度に長さもあるので、結んでも、二重に巻いても収まりがいいです」
――上松さん自身がよく使っている冬小物は?
「僕が愛用しているのは、指ぬきタイプのグローブです。やはり着けたままでスマートフォンの細かい操作ができるのが魅力ですね。選ぶ際は、第一関節まで保護してくれるものを選ぶこと。コットンやレザー素材のものもありますが、個人的には保温性が高いウール素材がいいと思います」

――それはなぜでしょう?
「シックな印象のレザーグローブはスーツスタイルと相性がいいですが、カジュアルなコーディネートに組み込むのは難易度が高いです。その点、ウール素材ならば、どんなコーディネートにも馴染みやすく、汎用性が高い。ぜひとも試していただきたいアイテムですね」
――ソックスは、どんなものが売れていますか?
「足袋型のソックスで知られるNODAL(ノーダル)の商品です。足の甲側と裏側で生地を切り替えていたり、足にフィットするよう計算された形状だったりと、老舗の足袋店が手がけるブランドならではの工夫が見られますね」


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