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歯周病ケアに活用したい洗口剤 選び方、使い方は?

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NIKKEI STYLE

日経Gooday(グッデイ)

この記事では、今知っておきたい健康や医療の知識をQ&A形式で紹介します。ぜひ今日からのセルフケアにお役立てください!

【問題】歯周病から歯や歯肉を守るためには、通常の歯磨きに加えて「洗口剤うがい」を取り入れるのが効果的だといわれます。次のうち、歯周病ケアのための「洗口剤」の選び方、効果的な使い方に該当しないものはどれでしょう。

(1)殺菌成分や止血成分を含む製品を選ぶ
(2)洗口剤を口に含んだ後、30秒以上留めおく
(3)洗口剤を吐き出した後、水で口の中をよくすすぐ
(4)洗口剤は「歯磨き前」に使うのもいい
答えは次ページ

答えと解説

正解(歯周病ケアのための洗口剤の選び方、効果的な使い方に該当しないもの)は、(3)洗口剤を吐き出した後、水で口の中をよくすすぐ です。

歯周病とは、歯周病菌(歯周病に関連すると考えられている細菌の総称)によって歯肉に炎症が起きた状態のことを言います。歯周病は歯を失う原因になるだけでなく、歯肉の歯周ポケットで起きた炎症は、血管を介して全身に炎症を引き起こし、認知症や糖尿病、動脈硬化や心筋梗塞など、健康寿命を縮めるさまざまな病気のリスクにもつながる可能性があります。

国立長寿医療研究センター口腔疾患研究部部長の松下健二さんによると、歯周病は自覚症状がないままに進行していきます。そして、真面目に磨いているという自負がある人でも、歯周ポケットのプラーク(歯周病菌の塊)までは取り除けていないことが多いのだそうです。従って、歯周病の進行を食い止めるには、日々の歯磨きを適切に行い、プラークをこまめに除去することが大切です。

それに加えて、今ある歯や歯肉を大切に守りながら歯周病をしっかり改善していくために大切なポイントとして、松下さんは

・歯周病菌が少ない状態をキープする

・歯肉からの出血がある場合は、それを悪化させない

の2点を挙げます。

この2つを実現するために、通常の歯磨きに加えて取り入れるとよいと松下さんがお勧めするのが、洗口剤を使った「洗口剤うがい」です。

洗口剤とは、液体タイプのオーラルケア製品のことです。ドラッグストアでデンタルペーストや歯ブラシが並ぶ棚に、ボトル入りの「洗口液」や「液体歯磨き」が並んでいるので、目にしたことがある人も多いでしょう。この「洗口液」と「液体歯磨き」をまとめて「洗口剤」と呼びます。どちらも「口に含み、すすぐ」ことで、歯周病菌を減らす効果が期待できます。

洗口剤の選び方は?

「洗口剤に含まれる成分はメーカーによりさまざまですが、歯周病や菌血症を防ぐために使う場合は、歯周病菌を殺菌する『殺菌成分』と、出血や炎症を抑える『止血成分』を含む製品を選ぶことが重要です。具体的には、以下の殺菌・止血成分を含む製品をお勧めします」(松下さん)

殺菌成分=クロルヘキシジングルコン酸塩、クロルヘキシジン塩酸塩、塩化セチルピリジニウム(CPC)、イソプロピルメチルフェノール(IPMP)、エッセンシャルオイル
止血成分=トラネキサム酸、ε-アミノカプロン酸

洗口剤の、歯磨きにないメリットとは?

歯磨きにプラスして洗口剤を使う、と提案すると、「毎日歯磨きしているのに、それだけでは不十分なのだろうか?」と疑問に思う人もいるかもしれませんが、もちろん歯磨きは重要です。歯周病菌の塊であるプラークは、バイオフィルムという、排水溝のぬめりのような成分を作り出します。それを直接かき出すには、歯ブラシでの掃除が欠かせません。

一方、洗口剤はどうかというと、「洗口剤を口に含み、30秒以上ぶくぶくうがいをすると、食器洗浄機のように強く細かい水流で口の中の隅々、歯ブラシの毛先が到達しにくいところにまで成分を行き渡らせることができます。つまり、起床時の洗口剤うがいにより、寝ている間に口の中で大量に増えた歯周病菌を一気に減らせるほか、就寝前に洗口剤うがいをすることで、就寝中の歯周病菌の増殖を抑えることができるのです」と松下さんは説明します。

「洗口剤が実際にどのような効果を示すかを実験したところ、殺菌成分の塩化セチルピリジニウム(CPC)は、それで洗口剤うがいをした後そのままにしておくと5時間後にも虫歯菌、歯周病菌の増殖を抑えました」(松下さん)

CPC配合洗口剤使用後5時間、細菌数が抑えられた

また、洗口剤は菌血症の予防にもなります。「歯周病菌がたくさんいる状態で歯ブラシを使うと、もろくなった歯肉から毛細血管の中に、歯周病菌が侵入しやすくなります。歯磨きをする前に洗口剤で口をすすぐことで、あらかじめ歯周病菌の数を減らしておくことができ、血管への侵入リスクを下げることにもつながります」(松下さん)

「洗口剤うがい」に期待できる効果とお勧めのタイミング
起床後 …就寝中に口内で増えた歯周病菌を一気に減らせる
就寝前 …就寝中の歯周病菌の増殖を抑える
歯磨き前…歯磨き時の出血をきっかけにした菌血症の予防

洗口剤は、外出時に歯磨きができないときの代用や、口をすっきりさせるためのケア製品と思っている人も多いでしょう。確かにそうした目的で用いてもいいのですが、歯周病や菌血症予防の重要なツールにもなることを覚えておきましょう。

ただし、その効果を発揮させるには正しく使うことが重要です。「先ほど説明した有効性のテストの結果の通り、30秒以上すすぐと殺菌効果が高められることがわかっています。逆に、30秒以内で吐き出すとあまり菌が減りません。特に就寝前には、洗口剤で口をすすいだら、なるべく水ですすがず、その成分を口の中にとどめるようにしましょう。朝起きたときに口の中のネバネバ感が全然違うことに気づくはずです」(松下さん)

「洗口剤うがい」の効果的なやり方
・口に含んだ後、「30秒以上」すすぐ
・洗口剤ですすいだ後は「水ですすがない」

(図版作成=増田真一)

この記事は、「『朝食前に洗口剤』『歯磨き剤は成分で選ぶ』健康寿命を延ばす歯磨きの新常識」(柳本操=ライター)を基に作成しました。

[日経Gooday2022年8月15日付記事を再構成]

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